笹塚の十号通り商店街。

ちょっとした路地の奥にひっそりと、

しかし、常に行列ができ、大賑わいだった、

伝説のカレー屋「M'sCurry」

知る人ぞ知る名店だった。

芸能人の来店も多く、

かくいう自分も、

ジョビジョバの坂田聡さんに連れて行ってもらってから、

はまりにはまって、月に何日かは通っていたもんだ。

 

店内はジャズが流れ、

ボソボソ喋るマスターが、

訪れるたびに「色白いね」とボソッと言ってくる。

食べるのは必ずポークカレー。

辛さと甘さの融合

そして、カレーだけじゃなく、

ドレッシングや、付け合わせも美味しい。

なにをとっても100点のお店だった。

マスターの声の音量だけ30点ね(笑)

 

しかし、2010年3月。

マスターが店内で急死し、

そのまま誰も継ぐことなく、

閉店してしまったのだ。

当時のブログにも書いたんじゃないかな?

 

これまでかなりたくさんのカレー屋さんに行っているけど、

M'sCurryを超えるお店には出会えていないのが本音。

たまに食べたくなるけど、

やっぱり食べられないんだよなぁ。

とネットで色々調べていたら、、、

 

なんと!

レシピを載せてくれているサイトを発見!

もちろん、エムズのマスターは、

レシピを人に教えることなんてしないだろうし、

急死してしまい後継いなかったくらいなので、

この方のオリジナルなのだが。

 

今日はオフ。

思い切って作ってみることにした。

 

買い物するにあたり、まず躓いたのが、

「ココナッツファイン」なる食材。

どこのスーパーにも売ってなかったけど、

カルディにて発見しました!

やた!

 

それと人生で初めて買ったもの

乳製品嫌いの俺からしたら、

これが冷蔵庫にあるだけで怖いの。

でも、再現するために買いました!

 

 

さぁ、ではスタートしていきましょう!

ポークカレーなのでまずは豚肉の仕込み

豚バラブロックと生姜、ねぎの青い部分入れて、

コトコト2時間煮込む。

 

出来上がったら

塩、胡椒、カレー粉をまぶして、しばらく放置。

 

肉を煮込んだスープは、キッチンペーパーでしっかり濾します。

こんな綺麗なスープができました!

 

続いてルー作り。

これが一番大変よ。

玉ねぎ5個をみじん切り。

といっても、面倒なので、

ブンブンチョッパーで超みじん切りにして、、、

強火で炒める!

とにかく炒める!20分くらい炒めて、

☆飴色になってきたところで、生姜とにんにくのみじん切りを投入☆

さらに中火で30分炒める。

 

ネバネバ状態になったら、

ここでついにバター投入。24g(大さじ2杯)

さらに小麦粉大さじ3

カレー粉大さじ4を投入し

マーマレードを入れたら

ルーの完成!!

 

続いて、お肉を仕上げていきます

先ほど寝かせておいた肉を

醤油、酒、はちみつ大さじ3ずつと、水300mlで煮込む

とにかく煮込みますよ。

水分なくなるまで煮込む。

 

そして、もう一つのスープ。

ここで、出ました!

ココナッツファイン!

こいつを焦げ目がつくまで炒めていきます。

良い感じ。

これに、豚肉煮た時のスープを入れて、

しっかり濾す。

こんな綺麗なスープがもういっちょできました。

 

そして、最後の工程。

全部混ぜていきますよ

最後に、塩胡椒とウスターソース、みりんを足して

完成!!

 

本来は、食べる量だけ、

ルーとスープを混ぜるんだろうけど、

冷凍保存すること考えて、

一気に完成させちゃいました。

 

味見してみたら、、、

 

 

 

 

え???

 

 

 

 

思っていたのと全然味が違う、、、

いや、口元に運んだ時の匂いと、

一口目は思ってた味に近い。

だけど、その後に来る刺激というのかな?味が邪魔する。

なんだこれ、、、

 

生姜だ!

 

多分、生姜だと思う。

だって、一食分食べてみたら、

食後、汗が止まらなかったもん。

 

食材に「生姜30g」って書いてあったから、

ルー作る時にみじんぎりにして入れたんだけど(☆のところ)

もしかしたら、この30gには、

肉を煮込む時に入れる生姜の量も含まれていたんじゃないだろうか。

ネットのレシピは細かいこと書いてないのでわからないんだけど、、、

 

4時間かけて作った失敗作。

だけど愛したいと思う。

これはこれで味わわせてもらいます。

 

リベンジするぞ!