明日の夜には新しい撮影がある。
この一週間ダラダラとしつつ、
部屋の片づけや清算をしてきたが、
そろそろ次に踏み出そうかと思う。

最後にちょっとだけ。
渡辺が舞台に立つようになった最初のお話を。


テレビドラマに出る俳優さんになりたくて、
タレント養成所に入った。
そんな自分が、初めて、舞台というものを意識したのは、
ある、お世話になっていた方の舞台を観たとき。

その人は、養成所で講師をやりながらも、
自分と仲間とで劇団を作り、
不定期ながら公演を打っていた。
ある時、「観においでよ」と言われ、
初めて小劇場でお芝居を観た。
ホントに小さな劇場だった。
カゲロウのお話だったな。
チラシは一枚一枚ライターで燃やして穴が開いていた。
なんてかっこいいんだって思った。
芝居自体もシュールでスタイリッシュで、素敵だった。
そして、なによりも、
カーテンコールの俳優さんの顔が輝いていた。
それが素敵で、
自分もあそこに立ちたいと思ったのが舞台に興味をもったきっかけ。

これまで17年間。
ずっとそれを大切に思ってきた。
お客さんに自信を持って、良い顔を見せられる、
そんな舞台を作って行こう。
そう心がけていた。

でも、今回は違った。
お客さんが良い顔をしていたら、
自分も嬉しくて良い顔になれる。
そしたらお客さんもより良い顔になって、
自分もより良い顔になれる。
そんな舞台を作りたい。
いつの間にか、そう思うようになっていた。
改めて感じさせてもらいました。
俳優の良い顔を作るのは
自分の仕事の満足ではなく、お客さんの満足なんだって。


当日パンフレットに書いた言葉。

演劇とはガソリンスタンドだ
お客さんが明日からを生きるエネルギーを充電してもらえる場でありたい。

それが100%実現できたかどうかは分からない。
でも、たくさんのお客さんから、
楽しかったとか、素敵だったとか、笑ったとか、
たくさん充電させてもらいましたというお便りをいただく。

ありがとうございます。
その言葉で、我々俳優は充電出来てます。
その力で、また皆様にお返しして行きます。

そういう仕事なんだな。

また次の舞台でお待ちしてますね。


の前に!!!
渡辺出演の「SPEC零」の放送日が決まりました!
10/23(水)21:00 TBS系列にて。
ちょっとしか出てませんが、がっつり出ます!
ちぇけら!

編集作業なう。
IMG_7035.JPG
DVDお楽しみに。