朝、自転車で出かけようと思いつつ、
夜の用事に備えて、「今日はバイクにしよう」
とバイクに乗り換える。
自転車で行く時間に家を出たので、
バイクで行くとちょっと早いくらい。
なのでゆっくりのんびり渋谷へ向かう。
そして、NHK前に差し掛かったとき・・・

事故が起きました。

青信号をそのまま走り抜けようと前方を見ていると、
NHKの駐車場からタクシーが飛び出してきた。
クラクションを鳴らしつつ、ブレーキをかける。
ブレーキはかかるが、タイヤにロックもかかってしまった。
そのままタイヤはすべり、止まれずタクシーに衝突。
更に、体はタクシーの下に入ってしまい、
その太ももの上をタクシーの後輪が通る。
ゆっくりゆっくり通り抜ける。
そして止まったタクシー。

体中がギシギシする。
バイクの細かい破片が飛び散っているのが見える。
俺の大事なバイク。
右足が寒い。
靴が脱げていた。
血がにじんでいる。
痛みが徐々に徐々に広がってくる。

タクシーの運転手さんが駆け寄ってくる。
あ、若い。
第一印象。
バイクを動かしたいが体が動かない。
あんな重いもの動かせるわけがない。
通りがかりのライダーが動かしてくれる。

「救急車呼びますよ!呼びますよ!」
運転手さんが何度も問いかける。
どうぞ呼んでください。
落ち着いたもんだ。

隅に寄せられたバイクを見る。
見るも無残な姿。
フロントフォークからは黒いオイルが少しずつ漏れている。
「僕はもうダメだ」
と涙を流しているようにも見えた。
こいつはもう廃車だな。
その瞬間に悟った。

しつこいくらい何度も同じ質問をされながら、
救急車に乗せられて病院へ運ばれる。
右足の甲がひどいことになってる。
一面すりむけて血がにじんでいる。
徐々にクビが痛くなってきた。
レントゲンを撮るが異常はないようだ。
傷も痛みはあるが、骨折などはない様子。
ちょっと安心。

薬を受け取ると、タクシーの運転手さんがいた。
警察まで連れて行ってくれるらしい。
事故を起こした人の運転で事故車で移動。
なんとも皮肉な。

事情聴取を終えると、家までタクシーで送ってもらう。
あとは一日ゆっくり過ごすだけだ。

クビの痛みは時間を経るごとに強くなっていく。
シャワーで傷口を流したときの痛みは、
保険屋には伝わらない。
もどかしいもんだ。

とりあえず、23日からの稽古までに治さなければいけないので、
しばらくは通院します。

あちこち痛いけど元気です。
一番気になっているのは、
お気に入りのHGのダウンとジーパンがぼろぼろになったこと。
これ、お金払ってくれるのかな?
つい2、3日前に、
「事故った時に着てた服がぼろぼろになったら補償してくれるのかな?」
なんてことを考えてたら本当に事故った。
余計なことは考えちゃダメだね。

ちなみに今日OAされた大河ドラマ「風林火山」
武田信繁に殺されてる姿がチラッと映っていましたな。

俺のバイクに会いたい・・・