どうもどうも、けいです。
本年元日に、石川県能登地方で震度7の揺れを観測する地震がありました。
北陸地方が甚大な被害を受けたことはニュースなどでご存知かと思いますが、
その中で一時「なおえつ海水浴場」の様子が報道されていました。
「なおえつ海水浴場」を有する新潟県上越市直江津には、
のちの調査で2m程度の津波が押し寄せたことが分かっています。
海水浴場にも大津波が来たのでしょう、がれきで砂浜や道路は埋まり、
沿岸にあった商店は破壊されました。
あの災害から16日。
直江津の沿岸はどうなったのでしょうか。
本日写真を撮ってきましたので、ここに共有します。
なお、時間の都合から報道に出た「なおえつ海水浴場」の周辺は行けず、
直江津港の西にある「船見公園」(海水浴場から東方へ3.3km)と、
同じく上越市にある「たにはま海水浴場」(海水浴場から西方へ3.2km)の
2ヶ所の写真しかないことをご承知おきください。
加えて、以下のギャラリーでは基本的に文章が常体(だ・である調)になります。
それではどうぞ。
新潟県上越市・直江津沿岸
▲関川西岸、直江津橋付近にて。
何かが遡上してきている。ただの波だと思うが…
元日はこの数倍の高さで遡上したのだろうか。
▲さらに下流、荒川橋にて。
橋脚の上部に茶色い線が入っている…ここまで水が来たということだろうか?
▲その荒川橋は一部損壊していた。
▲荒川橋の下流から流木が現れ始めた。津波で打ち上げられたのだろう。
▲近くの道路上にも流木が。まさか越波したのか?
▲河川敷は流木とゴミでめちゃくちゃだった。
もとからこうだったわけではないはず。
▲地震前。何もなかった。(2021年7月22日撮影)
▲河口。元日は津波が向こうの防波堤を越えてきた。
▲越波して打ち上げられた流木とは思いたくない。
▲本来仕事をするべきではない看板。役に立つ日が来てしまった。
▲船見公園のバリケード。最下段だけ新しいのは…
▲砂浜。津波にやられたのだろうか、ボートがいくつも打ち上げられていた。
▲同じ場所から能登半島の方向。
…砂浜に打ち上がっているのはテトラポットの破片ではないのか?
▲やはりテトラポットはいくつか破壊されていた。
これで2mの津波なのだとしたら…
▲もう二度と役に立つ日が来ないことを祈る。
▲直江津駅までの道中にあったお寺の掲示。
悲しみの目でしか海を見られなくなってしまった筆者にはひどく刺さった。
▲あの日筆者が逃げ込んだ場所。あの後お礼に行った。
しかし発災時にいた八坂神社はついに直視することができなかった。
▲…もともとこうなっていたのだろうか?
▲気の滅入る話である。それでも最後の1行に筆者と変わらない思いを感じた。
2024.1.26追記
今回訪れた船見公園付近の遡上高
(沿岸ではなく、津波が斜面を駆け上がって到達した高さ)は5.8mだと判明した。
新潟県上越市・谷浜沿岸
▲シーズン外なのでがらんとしている。
谷浜の津波が何mだったのかは知らない。だが、越波はしていないようだった。
▲谷浜にもあった。できれば気にも留めない看板であってほしかった。
▲たにはま海水浴場にも流木やゴミを認めた。
今日の天候では見えなかったが、向こうに能登半島が見えることがある。
…今回の地震が、それだけ近場で起きたことの証左。
▲直江津方面も状況は変わらない。
ここのテトラポットもいくつか壊れているようだった。
▲ただ、幸いにも越波はしていないようだ。
▲この先の海岸もずっと同じような状態だろう。
横の民家の人も一斉に逃げたのだろうか。
▲海はどこ吹く風でとても小さな波の花を立てていた。
▲下半分に乾いた泥が付着しているように見える。津波の到達高だろうか。
▲シーズン外でがらんとした商店。
この地震が海水浴シーズンに起きていたら…と思うとぞっとする。
▲低い。
▲電線が邪魔だが、もう一度海水浴場を。
メットを被った人は新潟県の職員。確認に来たのだろうか。
▲谷浜駅前と海水浴場とを繋ぐ跨線橋。壊れてはいないようだった。
▲…以前もこうだった気がするが、とにかくこれは怖い。
▲真昼のひすいラインを貨物が行く。
この貨物が当たり前のように走ることも貴重。当たり前のありがたみを感じる。
3097レ 高速貨物 岡山貨物ターミナル発新潟貨物ターミナル行き
▲お気をつけて…
▲この強震に耐えた明治の駅舎。
▲谷浜駅の中も特段壊れている様子はなかった。
がらんとした雰囲気も、そのままそこにあった。
▲もう、牙を剥いてくれるな。
以上