114日目(うちのお母さんは35歳です。)
ハームが、この葉っぱをあげると言ってきた。
悪いがいらん。
朝、学校の事務室に行くと、サーイがいた。
クビになったんじゃないの?
よく分からない。
かと言って「クビになったんじゃないの?」とも聞けない。
事務のお姉さん、一日の最初に会うと必ず「ムンジド、コバ?(どこ?)」と言ってくる。
私がムンジドとよく一緒にいるのでからかっているのだ。
といっても四六時中いるわけではない。
今日も絶対言われると思ったので、朝会った瞬間こっちから「ムンジド、コバ?」って言ったら笑っていた。
朝はジュニア。
昨日の夜の練習後、練習を欠席することについて話したのにコルネット2名、アルトホルン2名が練習に来なかった。
アルトホルンは時々休むだけなのでまだいい。
コルネットの女の子は朝は来ない。
男の子は朝も夜も来ない。
校庭で木のデッサンの授業。
美術の先生はインド人。
昨日も同じように校庭でデッサンの授業をしていた。
授業を受けている生徒(5年生くらい?)が私に「チャンチュンチョン」と言ってくる。
以前ニザームさんに「チャンチュンチョンってよい言葉ではないですよね。」と聞いた。
「別に悪い言葉ではないよ。中国人がしゃべってたら、そういう風に聞こえてますよと言ってるだけ。中国人と日本人の区別がつかないからね。」
ニザームさんはそのような見解。
しかし今まで何回か言われたがどう考えても好意的な意味で使われているとは思えない。
今回も表情はどう考えてもからかっているようにしか見えない。
やはりいい気分ではない。
授業中であったが言ってきた生徒のところへ行って、そっと優しく首筋を掴み「その言葉は悪い言葉だ。2度と言うな。」と言った。
メッチャびびっていた。
昨日、理事長にカードを貰った。
「3S SUPERMART 」のディスカウントカードだ。
これを見せると全ての商品が5%オフ!
職員室にこのことついて書いてある文書が掲示されていたが、要約すると「フェイドゥスクールの先生はフェイドゥ島の子供たちの未来のために頑張ってくれているので、先生方にこのカードを進呈します。」ということだ。
昼、店に行って商品を購入しカードを見せるとホンマに割引してくれた。
なんかスゴいカードだな。
ドラクエのゴールドカードみたいだ。
古い?
昼からシニア。
なんかの拍子に話がそれて雑談になった。
コルネットのアリーフが質問してきた。
「先生は何歳なんですか?」
「34歳やで。」
「うちのお母さんは35歳です。」
「えっ!…。」
私もそんな歳になってしまったんやな。
続いてシャーヴァが質問。
「シンゾウってなんですか?」
「…なんの?」
「ハットリの。」
「あー忍者ハットリくんね。シンゾウは人の名前。」
家帰って調べたら、シンゾウはハットリくんの弟。
シャーヴァは、もしかしたら他のことを聞きたかったのに私が質問の意図をくみ取れなかったのかもしれない。
ハットリくんの放送は終了しているとのこと。
こっちでは今「NARUTO」が放送されており大人気。
ノートなどにもキャラクターのシールをよく貼っている。
忍者の認知度はとても高い。
滋賀県の甲賀市も、もっとアピールすれば海外からの観光客が増えると思うのだが。
安易な考え?
どうですか?甲賀市のみなさん。
ほとんど練習を休まないクラリネットのシャーヴァとトロンボーンのアーリヤーが練習に来なかった。
家の前のモスク。
今日も月が美しい。
20時半まで外で補習。
ご苦労様。
インド人の美術の先生、教室の中に新作の製作開始。
夜の練習。
練習前、モ人の女性の先生が私のところへ来て「校長が屋上だったら練習してもよいと言われたので、屋上の鍵を開けるのでそこで練習してください。」
昨日、校庭で練習できなくなったことをうけて、校長が気を使ってくれたのだろう。
ありがとうございます。
アーリヤーが練習に来ていたので「なんで昼の練習休んだの?」と聞くと「体調が悪かったんです。」
いっつも少々体調が悪くても来ていたのでよほど悪かったんだろう。
これが信用ってやつやね。
同じく練習に来なかったシューヤン(サックスの男の子)に聞くと、「頭が痛かったんです。」
「ドグ(嘘)だろ。」
「本当ですよ。信じてください。」
絶対嘘だ。
初めて屋上に行った。
眺めも素晴らしい。
学校の前のモスク。
闇夜に浮かぶ姿が美しい。
全部バナナ。 屋上からの校庭。
休憩中。
なかなかいい感じで練習ができた。
シニアのメンバーもジュニアの指導は本当に熱心にやってくれるのでありがたい。
帰りに午前に練習に来なかったトランペットの女の子に釘をさしておいた。
さて明日はきちんと来るか?