Zakです。
今日は、ちょっと、いや、かなりシリアスなお話です。
英語力は、必要条件のほんの一部
伝えるチカラとは
大損失を出してしまった例
写真は流行っているけれど
<英語力は、必要条件のほんの一部>
海外で仕事をするには、英語力は高い方がいいに決まっています。
ただ、それだけか?というと他にも身に付けたほうがスキルはあります。
15年間海外で仕事をしてきた経験からすれば、正しい英語で伝えるというよりも、
「正確に伝えるチカラ」が最も重要に感じます。
<伝えるチカラとは>
伝えるチカラというのは、必ずしも言語的なことに限らず、ということです。
素晴らしいプレゼンテーションを見せる、ネイティブのナレーションを聞かせる、という格好の良いやり方はありますが、お金や時間をかけずに済ませる方法だってたくさんありますよね。
例えば筆談とか、図示する、やって見せる、ビデオを見せる、サンプルを準備するなどの手段があります。 |
通じない英語を使うなら、百聞は一見に如かず、ということで英語をなるべく使わずに済ませる、という方がビジネス上は好結果を生むケースは山ほどあります。
<大損失を出してしまった例>
間違った英語を使ったことによって、大損害をもたらした例をご紹介します。
ちょっと専門的になってしまいますが、ある工場で製造現場に作業指示をする際、「retouch」と「resolder」という単語を間違えてしまって、数億円の損害を出してしまったということがありました。
retouchは、再度さわる。resolderは再ハンダする。ハンダとは低温度で溶ける金属のことで、電子部品の接続に使われます。
やりたかったことは、resolderして欲しかったんです。もう一度ハンダを溶かしてつけるということ。
しかし、ここでretouchという単語を使ってしまったので、ハンダが追加されず、溶かす道具の方に逃げてしまったんです。その結果、製品が市場に出てから接続不良のクレームとなってしまった。
極端な例かもしれませんが、単語一つ使い間違えたことで大きな損害となるケースがある、というのがビジネス英語の怖いところですね。
<写真は流行っているけれど>
言葉だけで正しく伝達できるかどうか、書類を作る際は注意が必要です。
最近は、気軽に写真を使えるようになっているので、写真を多用した書類が氾濫していますが、薄暗くて不明瞭な写真にはなっていませんか?
何を、どのように、という肝心なことが真っ黒けな「写真を見よ」になっているケースが多くあります。
客先に出す、世の中に出す書類はきちんとつくるが、社内用は手抜きをする・・・ありがちでは?
海外では「わかりますか?」的な質問をすると、相手は誤解を恐れて、「No problem」と答える場合が少なくありません。
分からないと言ってしまうと→理解力が低いと誤解される→クビになる、という誤解を恐れているのです。
特に、低層の作業者には多い傾向です。
やって見せて、その通り作業してくれたとしても、明日には忘れてしまうかもしれない。
でも、書いていなければ、悪いのはこちらです。
だから、最初から正しい英語で記述しておく、というのが最善最良なんです。
何をどのようにするのか?、こちらが欲しいアウトプットはどういう状態なのか?
ということが、10人見たら10人が同じ理解をするような書類を作る必要があります。
英語では、この辺の表現のポイントが助動詞の使い方と的確な動詞、になります。
英語でうまく伝えられないなら、図、表、写真、挿絵、ビデオそしてやって見せる。
そうはいっても、正しい英語を使えるようになのが一番です!
たまにしか使わない言葉は、辞書でチェックするくらいの余裕は持ちましょう!
<まとめ>
1. 書類を作ったら見直しチェック、特に「動詞」に注意する
2. 何を、どのように、欲しいアウトプットはなにか、は明確になっているか、チェック
3. コピーしたら真っ黒になるような写真を使っていないか、チェック |
4. 書類を使う人の理解を助ける(誤解を防ぐ)工夫はしてあるか、チェック |
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