本日は、「アパシー 学校であった怖い話 1995」について。
最後までプレイしても、最終的な真相はわかりませんでした。
このゲームは、高校1年生の新聞部員である主人公・坂上修一が、新聞部の企画のため学校の七不思議について調査し、記事を書く事になる、というところからスタートします。
放課後、一人一話ずつ不思議を話してもらうべく、詳しい生徒に集まってまらうのですが。
七不思議なのになぜか6人しか来ない。
仕方ないから、ひとまず6人に話を聞くことにします。
しかし、その6不思議を聞いた日から、主人公はだんだんとおかしくなっていき…。
この6人の不思議話、奇妙ですが、なぜか引き込まれます。
新堂誠「高木ババア」
これが一番怖かったです。普通に学校の七不思議に近い話だったというか。
口裂け女的な話ですね。
夕方、一人歩いていると、ボロボロの服をまとった老婆に声をかけられ、話を聞いて欲しいと頼まれる。
聞けば、その老婆は家族全員を事故で亡くしたとか。
その老婆に同情の姿勢を見せるうちに、老婆は死んだ家族の無くなった身体のパーツをよこせと襲い掛かってくる、という都市伝説。
この話を聞いたら、1週間以内に10人に話してきかせなければいけない。
もし聞かせなかったら、高木ババアが身体を奪いにやってくる。
新堂は、この話をクラスの嫌われ者・吉田達夫に話して聞かせた。
最初は当然鼻で笑われ相手にされなかったが、約束の1週間が近づいていくにつれ、だんだんと吉田の様子がおかしくなっていき…。
荒井昭二「ゲーマーの条件」
荒井くんが素敵にイカレています。どうでもいいですが、彼(顔イラスト)すごい好みのタイプです。笑
同人サークルが自作ゲームを販売するイベントに、ゲーマー友達・赤川哲也とやってきた荒井。
しかしそこは、1万円という法外な参加費を取る、悪質な詐欺まがいのイベント。
憤り帰ろうとする荒井だが、なぜか赤川は嬉々として、6万円もする同人ゲームフロッピー「スクールデイズ」を購入する。
早速家に帰ってプレイし始める赤川だが、「スクールデイズ」は安っぽく、しょぼいゲームで、6万円の価値などまるで感じられない。
赤川を哀れに思い、せせら笑う荒井だったが、翌日顔を合わせた赤川はゲームのことを大絶賛。
悔しがる荒井は、昨日のイベント会場にもう一度足を運ぶが、ビルがあったはずの場所には何もなくて…。
これは、話の内容云々より、荒井君が清々しいくらいキ○ガイな事の方がホラーです。
福沢玲子「あなたは幸せですか?」
ある意味もっとも恐ろしい話。クラスメイトがハマッた新興宗教に巻き込まれる玲子。
クラスメイト・蜜田真奈美が持ってきた手作りシャンプーが、女子のあいだで大流行する。
大はしゃぎで手作りシャンプーの教室に通いだすクラスメイトたちを後目に、一人浮いていた玲子だが、ある日真奈美から、誰にも教えていないシャンプーの秘密を教えるといわれ…。
これはもう本当、ありそうでありえないけど、実在してそうで本当イヤな話です。
風間望「かぐわしきにおひ」
風間のクラスメイトには、臭いにすごく敏感な綾小路行人という少年がいる。
どれくらい敏感かというと、クラスメイトの持ってきたお弁当の中身の冷凍食品のメーカーを当ててしまうほど。
ある日。体臭が半端じゃないデブ少年が、転校生としてやってくる。
こともあろうに、その転校生は綾小路の隣の席になってしまう。
その日から、綾小路の地獄のような生活が始まって…という話。
これはある意味ギャグでした。笑
岩下明美「偽りの愛」
岩下明美のクラスにいる、地味だけど仲睦まじいカップル、本田佐知子と佐藤直之の二人。
そんな二人が、クラスメイトの「人のものを欲しがる魔性の女・及川由紀」に目をつけられた事により、仲を引き裂かれていって…という話。
これに出てくるCGが、ゲーム中最もスプラッタです。
しかし何よりも怖いのが、頼んでもいないのに勝手に汗を拭いてきた挙句「せっかく私が汗をふいてあげたんだから、もしまた汗をかいたら私を裏切るって事になるわよね。私を裏切る人はみんな殺すって決めてるの」と本気でのたまう岩下明美です。笑
裏切られる事が大嫌いな岩下さん。この説明だけで5分は要した。笑
ちなみに、岩下明美はめちゃ美人です。
細田友晴「魅惑のトイレ」
デブで不細工、勉強も運動も出来ないいじめられっこの細田が唯一落ち着ける場所、それが学校のトイレの個室。
ある日、クラスの不良にいじめられ、トイレへと逃げ込んだ細田は、トイレから出た後、自分の周りの世界が一変していることに気づく。
勉強も運動も出来る自分。先生からの信頼に厚い自分。クラスの人気者の自分。
それは、今まで自分がいた世界とは180度違う、別の世界。
とまどいを感じつつも、次第に「自分とは正反対な自分」を楽しみだす細田。
しかしそんな夢のような日々は、定期テストによって徐々に壊れていって…。
何よりも怖いのは、細田君の気持ち悪い外見です。笑
ビジュアルノベルなので分岐もなく、ただ読み進めるだけなのですが、しっかり楽しめました。
何よりもイラストが超好みです。
特にクールビューティー・岩下明美がなんとも言えない美しさ。たまらん…!
で、追加シナリオ。
倉田恵美「恵美ちゃんの坂上君観察日記」
これは本当ひどい。笑
恵美ちゃんの人格破綻っぷりは、上の6人とは比較になりません。
ゲームの登場人物にここまでイライラしたことってないかも…。
一応分岐ありですが、話はとても短く、さっと簡単にプレイできる感じ。
これをプレイすると、本編の方でわからなかった真相が解ける?のかなぁ…。
「もしかして真相はこれ?」的なものが出てくるのですが、それだとどうしても解決できない矛盾点みたいなものも生じるので、真相の程は定かではありません。
岩下明美「飴玉ばあさん」
岩下明美が語り部となる、新しい怖い話。
学校からの帰り道。見知らぬばあさんが飴玉をくれる。
その飴玉は今までに食べたことがないほど美味しい飴玉で、一度食べるとその飴玉の虜になってしまう。
という飴玉をテーマにした話です。
分岐によってEDが全然内容変わります。分岐数が多くて、全種類見るのが大変でした。
でも怖い話はやっぱり岩下明美!
トータル★3つかなぁ。
ゲームの値段が安いから仕方ないのですが、本編での分岐がほしかった&内容にもっとボリュームがほしいです。
あと、フルボイスにしてスチルを増やし、アルバム機能もつけてもらえたら尚よしですね。
わがまま。