SHIN-COSME製品担当の田中です。
今回は、プラセンタエキス等の抽出方法について、書いていきたいと思います。
従来の抽出方法と、最後に弊社製品の、シン・コスメPLエッセンスに使用されている、超高圧抽出法について説明します。
 
まず、従来の抽出方法の共通点として、抽出する際に胎盤(プラセンタ)をミンチにし、そこに大量の水を添加して、成分を抽出してくるのですが、そこは省略してその他の特徴を説明します。
 
加水分解法
細胞内成分および、細胞膜を塩酸等を用いて分解し、細胞内の成分を抽出する方法です。
この方法は、有効成分の一部まで、酸で分解されてしまうと言われております。
 
凍結融解法
急速に凍結し解凍させる方法で、細胞膜を破壊して成分を抽出する方法です。手軽ですが、有効成分の抽出率が低く、失活しやすいため現在では、あまり使われていないようです。
 
酵素分解法
胎盤の組織細胞を酵素反応で分解し、胎盤組織の有効成分を抽出する方法です。非常に有効成分の抽出率が高いのがメリットです。
 
分子分画法
細胞内から取り出したい有効成分の、分子量や分子サイズ等の特性に適合した、成分のみを通過させる特殊なフィルターを使い、有効成分を取り出す方法で、抽出方法として非常に優れていると言われています。
反面、一部のゾーンしか抽出されず、他の有効成分を捨ててしまうという、デメリットもあります。
 
塩酸加水分解法
原料丸ごとを、塩酸を用いて加水分解することにより、身体に吸収しやすいように、全ての物質を低分子化する方法です。しかし、ランダムにアミノ酸鎖を断ち切ってしまう欠点があります。
 
他にも色々な抽出法がありますが、基本的な流れは同じで、成分を抽出する際の工夫が為されているという感じです。
従いまして、有効成分の抽出率や内容に差はあれど、その濃度は0.1%~3%程となってしまいます。
これは、最初に大量の水を添加して、そこから抽出してくる為、不可避な現実であり、常識でした。
しかし、これから紹介する超高圧抽出法は、その常識を覆します。
 
超高圧抽出法
生の胎盤と酵素を超高圧抽出機にかけ、濃度100%のプラセンタエキスを絞り出します。
酵素は酵素分解法と同じ目的で、組織細胞を酵素反応で分解し、有効成分を効率よく抽出するために、用いられます。
超高圧抽出機により、深海10000メートルの圧力をかけられた胎盤から、100%のプラセンタエキスを抽出し、化粧品原料としての安定性、安全性を持たすために、水と防腐剤(フェノキシエタノール)を添加し、濃度50%のプラセンタエキスが出来上がるのです。
 
従来の濃度が0.1%から3%なので、実に17倍~500倍の濃度のプラセンタエキスの抽出(化粧品原料としての流通で、安定性と安全性を持たせたうえで)に成功したのです。
 
この超高圧抽出法を用いて、従来の17倍以上の濃度のプラセンタエキスを、原液として商品化したのが、シン・コスメPLエッセンスとなります。
製品の紹介は、広報のアキさんにお願いして、今回はここまでとさせて頂きます。