パチスロその4-《アイツ》①- | ギャンブル依存症を自覚したボクが書く日記

パチスロその4-《アイツ》①-

仕事は仕事を呼び、さらにヒトも連れてくる。
それはプラスの連鎖だったのだ、と今は思う。
収入が増えていく中で、
さまざまな出会いがあり・・
もしも、それを普通に維持できていたら、
今、どんな生活をしているのだろう――
そんなことを思うことがある。

《アイツ》に出会ったのは、そんな時だった――

おそらくは、30数年生きてきた中で、
もっとも収入が多かった頃。
そして、それと同時に
浪費額も、もっとも多かった頃だ。
ボクは、1人の女性と出会うことになる。

仕事関係の呑み会。
さまざまな業種のヒトたちが会し、
交流を深める・・というような。
いわゆる同業界の異業種交流会
そんな場所。
ボクと《アイツ》は、そこで初めて顔を合わせた。

その頃のボクは、といえば、
収入は確かに増えていたのに、
日々の暮らしの息苦しさに変わりはなかった。
返済の必要性が真綿のように首を絞めていた頃だ。
それ以上に、実像が見えていなかった。

肥大していく自分像――
いうなら、そういうことだ。
ギャンブルで焼き切れた脳の回路は、
自らの実像を、正しく映し出すことはない。
収入に比例し、自らが思い描く自分像は
どんどん肥大していき、
やがて、生活を直視することなく、
入ってくる金の多寡により、
肥大した自分を形作るようになる。
その頃のボクは、
確かに傲慢だった――

《アイツ》と何度か会ううち、
ボクの仕事を手伝ってもらうことになった。
そして、一緒に呑みに行くようになった。
やがて、ボクと《アイツ》はつき合うようになった。

離婚してから、初めてできた『カノジョ』だった――

つづく


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