完全にテクニカル分析ベースですが。。

藤井くんに直接確かめる術もないので。。

 

 

 

これは藤井デビュー以来の直近15局勝率と30局勝率の推移です。

これを見ると、藤井の勝率にはこれまで大きな谷が3つあることがわかります。

 

1.  29連勝直後

2.  2019年5月-8月

3.  2020年7月-10月

 

[ 29連勝直後 : 2017年7月-9月 ]

佐々勇に30連勝を阻まれたあと、三枚堂、菅井、豊島と負けていきましたが、あのときは強い相手と当たりだしたのでしょうがない、という空気だったと思いますし、実際もそうだったのでしょう。

ですので、これは「スランプ」とはみなさないのが定説だと思います。

2連敗 x 1回  (2017年8月 豊島/井出)

 

[ 2019年5月-8月 ]

これは本人が「手が見えない」とスランプを認めた期間。

豊島、都成、佐々大、久保に2連敗と負けていきましたが、この間に王将リーグ入りを決めていたのはさすが。

スランプ直後に王将リーグ4勝1敗として、最終日に広瀬との決戦に持ち込んだ時期です。

2連敗 x 2回  (2019年5月 豊島/都成、同7月 久保x2)

 

[ 2020年7月-10月 ]

コロナ過密日程のなかで丸山に竜王戦で負け、王将リーグ3連敗を食らった藤井。

その直後から19連勝したのは記憶に新しいところ。

2連敗 x 1回  (2020年10月 豊島/木村)

 

藤井が低迷から回復したあとには、必ず横ばいの時期が続きます

今回はまだ「横ばい」と呼べる期間がなく、とくに30局勝率ではまだ数値が上昇しきっていません。

よって、30局勝率が9割に到達するまで(最短でここから5連勝が必要)は、次の下落はスタートしないと思われます。

 

ただし、藤井が2連敗を喫したら要注意。

過去の低迷期には必ず1回は2連敗しており、スランプ判定の1つの指標になります。

 

スランプ期以外の連敗は過去1度しかなく(2018年9月 : 菅井/山崎)、今回はスランプではないのだから、逆説的に棋聖戦第一局は藤井勝利が見込めます。

(ちょっと強引ですが)

 

以上、結論としては、最近のドタバタは「スランプ」の入り口ではない、でした。
 

[ ref. スランプ関連記事 ]

2020/10/25  現在の"スランプ"の終わり : 昨年との比較

2020/11/24   Slump 2020 : すでに底は打った?

2021/6/4   藤井聡太通信簿 : 6/3/2021

 

 

 

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