1915 :「雑音(ノイズ)の多いマイク」ってなんだ? | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

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気になる言葉に「雑音(ノイズ)の多い・少ないマイク」

というのが蔓延していることに首をかしげてきた。

(いずれも民生用マイクです)

 

一部これを克服しようとする流れ・試みもありますので私視点からの意見とします。

 

コンシュマーのなかで広く使われているが「サー」というノイズ(ホワイトノイズ)はさすがに嫌われるが語意の持ち合わせが少ない中での表現であることがポイントです。

「雑音」でないものも一緒に「雑音」でひとくくりされてしまう場合もあります。

 

この際、音屋視点ではない「マイクを扱うコンシュマー」=以下「A」のかたの表現を知っておいて損はないでしょう。

 

:「このマイクはいままでの〇〇よりも雑音も少ないですが時々ビュビュッビュという音が入るしやっぱり使えないな」という購入者レビューの例はどう理解したらよいでしょう?

 

・無指向性マイクを単一指向性に換えたために周囲の音が消えたのか、しかし安いUSBマイクのためPCのアクセス動作やWifiやBluetooth動作の影響をモロに受けているのか。

 

本来、「雑音の多いマイク」などあるはずがない.

使用環境や周辺機器の不適切も考えられるが、まず「どんな雑音か」は表現されない場合も多い

よくやり玉にあげられている機種ECM、4000円位

 

 

右差し この「A」のかたがたは何を「雑音(ノイズ)」と呼んでいるのか。

・ホワイトノイズ、ハム・誘導ノイズ、指向性範囲内の不要音(騒音に相当するものまで)、ハウリング、ハンドリングノイズ、吹かれや風雑音、これらを全部「雑音(ノイズ)」とひとくくりにしているのではないかとしか考えられませんが、一方私の調査ではホワイトノイズについては想像以上にガマンしている事実もあります。

 

 

右差し こんな特徴もある、

・機器は基本的にPC(Windows)1台のみである、(Skype的)

・マイクはPCの周辺機器扱いというケースが多い

・1万円のマイクは「高い」という。

・「スタンドマイク」という分類もある

・一般マイクロホンを「モノラルマイク」と呼ぶがステレオマイクを使うわけではない。

・サイドアドレス型の認識がないため「見かけ上の雰囲気で使用される。

売る側も同じレベルであるのでこれが蔓延している。

 

 

 

(オーディオI/F使用時)

・ダイナミックマイクの場合特にSM-58を「こもった音」と敬遠される。

 (だから声量と経験のない素人用のマイクではないなのですが)

 大昔のマイクだから、と言い張りATの3000円くらいのがイイとの結論、勝手にどうぞ。

 

・なぜかカラオケで、高得点が出やすい、として安いATなどを好む。

 (それもアリでしょう)

 

下三角このような層にマイクのノイズを語る能力はないが、彼らの好みやニーズを知ることは知ることはきわめて大切だと感ずる。

 

これはAMAZONのマイク製品のレビューを見ればワンサカ出てきます。

成田のレビューともかなり異なります。

 

3年前AMAZONの激安中華マイクの改造を提案してブレークした際、その製品は本来プラグインパワーとファンタム動作のデュアル動作を狙ったものだが、どっちつかずの不思議な回路であったためどちらの使用でも問題を起こし、最悪、音は出ない。

 

「A」のかたの層とマイク使用目的

目的は①ニコ動「歌ってみた」入門者、②YOTUBE初心者、ゲーム用途。

 

 

【放置できない「サイドアドレスマイク」に対する無理解】

 

サイドアドレスマイクの誤使用に何の疑問もなく「取り扱い説明」する若者

 

販売側にも専門知識はないのでこんなカタログ写真で販売されている。

左側にポップスクリーンを取り付けたものもある。

(コレ、サイドアドレス型ですよ)メチャクチャですね。

 

 

高価な機材の買えない世代にこの傾向が多いと見ていますが将来を担う若い方々に適切なアプローチが必要だと感じますがそっと見守ることにします。

 

以上

 

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