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2024年追記
このマイクの改良版、LZ-Ⅱの製作をお薦めします
ファンタム式パナ改マイクは誕生以来数限りないドラマをつくってきました。
発端は「有ったらいいな」を実現させただけなんですが・・・
最初に遭遇したハードルは基板の大きさ限界です。
「限界」は破るためにあるんだ・・・などとカッコイイせりふは持ち合わせていない。
夢中で夢と現実の間を行ったり来たりするなかで、「持てる力を目いっぱい注ぎ込んだ超小型ワザ」も繰り出したりしたが方向を転換、fet化でそれをクリヤーさせた。
それから紆余曲折を経て回路も含めて多くのマイククラフト愛好者のご参考に、そしてユーザーの皆様に愛され続けるに至っており、新しい「定番」をつくりつつあります。
このマイクロホンの最大の難所はきっと「WM-61Aの改造難易度」以上に「小さく作る事」それ自身にあると思います。
※ノイトリックNC3-MXB使用(左)とNC3-MXXB使用(右)のマイク
Shinさんの場合、お約束としてノイトリックのXLRコネクタに基板を組み込みますので僅かな内容積の差が出来・不出来に直結することがあります。
そんな理由で、もうオリジナル製品は入手できないはずである左側の旧型ノイトリック(NC3-MXB)を今でも使用するのが基本です、(ノイトリックモドキは使用しません)
NC3-MXBは、現在でもノイトリック社では少量ずつ生産を継続しています、そのため入手ルートが絶たれないよう死守しています。
【今回のテーマ】
マイクロホンのローインピーダンスはおおむね600Ω以下を指しますが、200Ω以下、100Ω以下となるとホール・舞台など長距離配線を余儀なくされる場合は音質的に大きなメリットが得られます。
【今回のチャレンジ】
※超低出力インピーダンス
意地だ !
95.62Ω (5回測定した平均値)
【実験】
FET式のP-fet1 と比較すると部品点数の多さ、大きさが気になる。
手前はNC3-MXBモドキ、この同一容積内に入ることが必須条件だ。
【回路】
バイポーラTRのコレクタ接地(ソース出力)は優れモノだ。
【問題点】
(コンデンサ)
1μF(プラスチックフィルム・コン)は有り合せのモノを使用した(マルツ電波のプラスチックフィルムコン100V1μF) http://www.marutsu.co.jp/shohin_127950/
これは真っ先に再選択の必要あり。
(TR)
TRは2SA921を使用したが本当なら2SA933AS(ミニサイズTR)を使いたいところだが,TRパーツの入手はもはや風前の灯状態である。
( ECM)
使用カプセルはWM-61Aです、それだから成り立つこの回路です。
他のECMより10dB程度感度が高い、したがって他のECMカプセルではマイクAMP1段追加する必要がある。
(大きさの制約があるのでShinさんはそんな時どうするか・・・・・)
(おしらせ)
fetⅡ、fetⅡi、measurement-fetⅡほか、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください Shin
モノ作り日本もっと元気出せ! (Shin)
【おことわり】
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