ストウブ鍋は何がいい?
ストウブ鍋はフランス生まれの鋳物ホーロー鍋で、「無水調理」や「煮込み料理」に適した調理器具です。一番の特徴は、食材の旨味を逃さず、じっくり火が通る構造にあります。
蓋の裏に「ピコ」と呼ばれる突起があり、蒸気が循環して水分がまんべんなく食材に戻る仕組みになっているため、食材の風味を最大限に引き出せます。
また、見た目の美しさも魅力のひとつ。食卓にそのまま出しても絵になり、保存容器としても活用可能です。
ストウブ鍋を選ぶときのポイント
使いやすい形状とサイズを選ぶ
ストウブ鍋には「ラウンド」「オーバル」「浅型(ソテーパン)」などがあります。
万能に使いたい場合は「ラウンド型(丸型)」が扱いやすく、煮込み・スープ・炊飯にも対応できます。
肉の塊や魚を丸ごと調理することが多いなら、「オーバル型(楕円型)」が便利です。焼き物や炒め物が多いなら「ブレイザーソテーパン」などの浅型がおすすめです。
サイズ選びは人数に合わせて選ぶことが大切です。例えば、
- 一人暮らし:18〜20cm
- 2〜4人家族:22〜24cm
- たっぷり作り置き:26cm以上
重さと手入れのしやすさも考慮する
ストウブ鍋は鋳物製のため、重さがあります。特に22cm以上になると持ち上げるのが大変になることも。
使いやすさを重視するなら、少し小さめのサイズから始めるのが安心です。
内側は「黒マットエマイユ」というザラっとしたホーロー仕上げで、油がなじみやすく焦げつきにくい仕様ですが、焦げついたときのお手入れ方法も事前にチェックしておくと安心です。
使える熱源やオーブン対応も確認
ストウブ鍋はIH・ガス・オーブンすべてに対応しているモデルが多く、調理の幅が広がります。
オーブンで使用する場合は、蓋のノブ部分が耐熱仕様かどうかを確認することが大切です。
また、冷蔵庫での保存も可能なので、調理→保存→再加熱が一つの鍋で完結します。
ストウブ鍋はどんな料理に向いている?
煮込み料理との相性は抜群
無水調理が得意なストウブ鍋は、カレー・シチュー・ポトフなどの煮込み料理にぴったりです。
素材の水分と旨味を逃さず閉じ込める構造により、調味料を控えめにしても「素材の味」がしっかり引き立ちます。
特に野菜の甘みや肉のジューシーさは、ほかの鍋では再現しにくい美味しさです。
炊飯にも最適
炊飯用として人気なのが「ラ・ココット de GOHAN」シリーズ。丸みを帯びた形状と厚みのある構造が、米をふっくらと炊き上げてくれます。
ご飯が冷めても甘みが持続するので、お弁当にも最適です。1合〜3合までのモデルがあり、家庭の人数に応じて選べます。
焼き物や蒸し料理も可能
ストウブ鍋は熱が均一に伝わるため、魚や肉を表面カリッと中はふっくら焼き上げることができます。
また、少量の水を加えて蓋をすれば、蒸し料理もOK。ヘルシーな調理法として人気があります。
まとめ:ストウブ鍋は一生モノの相棒に
ストウブ鍋は、料理の幅を広げてくれるだけでなく、使い続けることで愛着が湧いてくるキッチンツールです。
見た目の美しさと、調理器具としての実力の両方を兼ね備えているため、プレゼントにも最適です。
まずは扱いやすいサイズのラウンド型から試してみるのがおすすめです。
一度使うと手放せなくなる。そんな魅力をもった鍋として、これからの食卓に寄り添ってくれる存在になるはずです。