戦隊レンジャーを参考に「なぜ企業に教育が必要なのか?」を考える | 楽しみながら、成果につながる人材教育のお話

楽しみながら、成果につながる人材教育のお話

研修プロデューサーの志村智彦が「組織の人材教育や採用」について簡単を面白おかしく説明します。また、講師やコンサルタントとして活躍きたい方にも有益なこと書いています!!

久々のブログです。
最近、会う人にブログ楽しみにしていると言われるので、
ちょっと、気合を込めて書きましたよ!!
大阪に企業研修にいく新幹線で書いています。


さて、

窓の外を見ていたら、
ふと思い出した言葉がありました。

「志村さん、なぜ企業は教育しなくちゃいけないんですか?」

これは、僕は入社5年目くらいの時、
ある会社の人事部長から激ヅメを食らった時の言葉です。

初めての営業で行ったのに、
圧迫面接のように質問をされました。

あまりに、本質的すぎて、そんなことを聞かれたこともなく、
言葉に窮してしまいました。

圧迫すぎたのもあり、
そこで言葉を失い
情けないと思うと泣き崩れました。

営業で泣かされたのも後にも先にも
これだけです。



で、初めての訪問で
意地悪な質問で泣かすというのは、
「あの部長、俺のこと好きなんじゃないか」と再度アプローチしたら、
「泣かしてごめんな」と、その後、二人で飲みに行きました。


そこで、
「「何であんなに強いフィードバックしていただけたんですか?」聞いてみました。

すると、
「「普通の営業マンならシカトするけど、志村さんは
 ピュアそうで、叩いたら伸びそうだと思ったから 」

嬉しかったし、ありがたかったですね。
「二十代ぽい怒られ営業ですね(笑)

結局、その方とお仕事をすることはありませんでしたが、そこで、僕の営業スタイルが変わりました。


それが今日の話につながっていきます。


そう、根本的な問いかけは、
自分たちの基礎に戻してくれることがあります。




で、
「なぜ企業(組織)は教育しなくちゃいけないんですか?」


という問い。


みなさんはどう答えます?


あまりに、本質すぎて、
考えたこともないというのがあります。




その後、僕もいろいろ勉強して、
いろんな専門家に聞いてみたりしました。
ドラッカーを読んだり、本をあさったり、
wikipediaで調べたり、先輩に聞いてみたり。


それで、いろいろこの問いは、
頭の中にいろいろと
繰り返していままで来ました。


で、自分なりに考えたことは、
こういうことです。


今日はそれをお話しします。

まず
法律では、人は2つの種類に分けています。

個人・・・ 一人の人間、私人。
法人・・・「法で定めた人」つまり、企業や組織


だから、法人というのは、人なんだ!!
ということを一旦定義していくと理解がしやすいんです。


法人=人

ちょっとわかりにくいですよね。

ではですよ。ちょっと、擬人化してみましょう。


法人というのを、
戦隊レンジャーものの
超合金ロボットをイメージしてみてください。

あの3歳~6歳くらいの子が熱狂するあれです。


戦隊レンジャーは、
必ず最後に、
ロボットにのって怪獣と戦いますよね。


あれです。

あのロボットを法人だと思ってください。


で、法人がどうなっているかは、こんなイメージです。

image

ロボットの操縦席には、戦隊がすわって
ロボットを動かす。


赤レンジャーは、指揮
青レンジャーは、腕の操作(主にパンチ)
緑レンジャーは、足の操作(主にキック)
黄レンジャーは、顔の操作
桃レンジャーは、燃料確認(経理も兼ねる)


と仮定します。


一応、赤レンジャーはリーダーなので、
企業で言えば、社長です。

このレンジャーという個人があつまって、
法人になりました。


はい、それでこの、レンジャー戦隊の
ビジョンは、「悪の組織を倒し、世界平和に貢献する」とします。
社訓は「正義、愛、平和 」だとします。

ここは合意が取れています。


しかし、このレンジャー戦隊にも問題が
発生しているとします。

それは、実はコミュニケーション能力が
かなり低いという問題や、
メンバーが言われたことしかやらないという
問題が生じています。


赤レンジャーの指示命令が曖昧なために、
最近、他のレンジャーがモチベーションが下がっています。

また、青レンジャー(パンチ担当)と緑レンジャー(キック担当)の
関係性がわるく、同時にパンチとキックをしたため、
バランスを崩して、ロボットが転倒するという事態が発生しました。
ロボの修繕費を含めて、地域の損害賠償を含め30億の損失がでました。
今期は赤字確定です。


また、自分の業務だけやっていればいいという桃レンジャーに至っては、
戦線が佳境に入り、あと一歩で敵を倒せるというのに、定時でネイルの予約があるということで、退社してしまいました。


また、チームの盛り上げ役の_黄レンジャーは
最近こどもが生まれ、「この職場環境でいいのだろうか」と疑問を抱くようになりました。
どうも、奥さんがこの仕事に対する不満を言っているようです。
「正義とはいえ、家族が心配させたくない」と言っており、
この前、カバンの中にタウンワークが入っていたという声も聞こえてきます。


これではロボット維持できないと考えた赤レンジャーは、
世界平和も大切だが、まずレンジャー自身の心の安心が大切だと考えるに至りました。


そこで、赤レンジャーはドラッカーのマネジメントなどを読んだり、
神戸大学の金井教授の組織論を勉強したりしました。


その中で、レンジャー戦隊の中で、
改めて、自分たちの仕事の意義を考えたり、
お互いのことをよく知り合うことを
組織に取り入れていくことにしました。


週に1回のミーティングでは振り返りを行ったり、
月に1回研修会を行い、技術だけでなくコミュニケーションなどを学ぶようになりました。


ただ単に個人の能力を上げるだけでなく、
思いを共有し、それをどのように体現できるかスキルを学ぶようにしました。

お互いの成果を褒め合う文化づくりをするため、
ありがとうカードをプレゼントする仕組みをつくりました。


初めは、なかなか思うように変化は現れませんでした。

ですが、少しづつ、
メンバー内に笑顔が増えるようにありました。

すると、
ロボットの操作は息のあったものになりだした。

今まで、パンチとキックが同時にでることもなくなった。
顔が右で、体が左ということもなくなりました。
勝率が上がってきたので、国からの助成金も通りやすくなりました。


半年に一度、家族会を開き、
普段の仕事やどんな想いをしているのかを家族にしってもらう取り組みを始めました。
そうすることで、黄レンジャーも家族の協力を得やすくなれるようになりました。


今まで以上に、レンジャー達のモチベーションがあがったことで、
超合金ロボットは活躍し、怪獣をいとも簡単に倒すことができ、
世界平和に貢献したのでした。

めでたしめでたし。


というような感じで捉えると
教育の必要性が見えてきます。



なぜ、組織に教育が必要か。

組織という大きなロボットを動かしていくためには、
やっぱり、意思決定を同じにする理念が必要です。


それと、
ロボットがどこに向かうのかという、ビジョンが大切。


そして、それらを実現するためには、相互の技術や知識や
コミュニケーションを作り出すことが大切で、
企業が教育の機会を社員に提供するのは、その理由ではないかと思います。


例えば、
「お客様満足度no1を目指す」のであれば、
その想いだけでなく、行動としては
日頃から心地よい挨拶・礼儀作法・電話対応が
全社員ができることが必要になってきます。

そのための日頃に
価値観から実際のやり方まで教育をしていくことは欠かせないでしょう。


教育とは、研修だけのことでなく、
仕組みや制度、日々のルーティングの中にも
入れ込むことも含まれます。



だから、
企業がなぜ教育をしなければならないのかは、
「法人としての人格性を保つため」であると思うし
「理念やビジョンを体現していくためである」


ということではないかと思います。

やはり、理念(価値観や思い)を
明確にし、ビジョン(何を成し遂げたいのか)を
きちんと作り出し、それを内外に
伝え続けることが第一歩なのです。

だから、僕は一緒に仕事する個人も、組織にも
必ず聞くのは、どんな価値観をもち、
どんなビジョンや理想を目指しているのかを聞くようにしています。

それはお客さんでも全く一緒。

むしろ僕は、その価値観が一致する人としか、
仕事はしない、というより
できないのです。


だって、一緒に仕事をするというのは、
ロボットを一緒に動かすということ。


皆さんの所属するロボット(組織)は
みんな同じ方向に舵をきれていますか?

きれていないとしたら、教育が必要かもしれませんね?



ということで、最期はちょっと悪の秘密結社ぽい
しむしむでお別れです。
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