コンサル・講師業の続けることの難しさ | 楽しみながら、成果につながる人材教育のお話

楽しみながら、成果につながる人材教育のお話

研修プロデューサーの志村智彦が「組織の人材教育や採用」について簡単を面白おかしく説明します。また、講師やコンサルタントとして活躍きたい方にも有益なこと書いています!!

先日、十日町市で行われた
「大地の芸術祭・トリエンナーレ」のオープニングイベントに行ってきました。

この大地の芸術祭はなんと、15年目を向かえるイベントです。

ディレクターの北川フラムさんが、過疎化が進んでいく地方を
アートの力で地域創世していこうとスタートした芸術祭。

20年前フラムさんが立ち上がり、多くの反対の声に立ち向かい
その必要性を説いて、実現した芸術祭なのです。

限界集落になりつづある十日町の集落にアートを取り込む
世界でも類をみない現代アート展であり、アートの巨匠たちも
自ら作品を出展する素晴らしいイベントだったのです。
大地の芸術祭 


実際に、アートディレクターの北川フラムさんのお話を伺い、
アートイベントの裏側にある想いを伺い、ほんとに感銘をうけました。
20年前から、継続してこのお祭りを運営している信念と使命感に心が打たれました。

また前夜祭から入り、世界的建築家の原広司先生から直接アートの説明を受けるなど、とても貴重な経験でした。

原広司先生から直接作品の紹介をいただく




そんなわけで、
今日は、継続することの大切さを考えていきたいと思います。

特に、講師業をどのように続けていくかということに特化して
考えていきたいと思います。




あるとき、30年以上コンサルティング・講師業をやられている
僕の師匠がかつて、このようなことを言っていました。

「僕なんかより、頭がキレキレで、話がうまくて、
 すごい輝かしいキャリアを持っているコンサルタントは
 山のようにいたよ。
 まるで太刀打ちできないような感じがしてね。
 でもね、残っている人は少ないんだよ。
 ほとんどいなくなっちゃった。
 だからね、残ってる人はみんなお互い、昔から知ってるの。」
 
 「すごいから残ったんじゃないの、残ったからすごいんだよ」

と言っていたことを思い出します。


これはとても深い言葉だと思いました。


かくいう僕も研修・教育・コンサルティング業界に新卒で入ってから、
既に11年が経とうとしています。

僕は、現在、講師プロデュースやセミナー制作のプロとして
様々な講師と仕事をしてきました。
また、僕は師匠の秘書をやっていたこともあり、講師になりたいという人と
たくさんの方と触れ合うことができました。


講師業やコンサル業をやっていく人は、
起業家意識のある人が多く、
始めは成功を目指して頑張ります。

その中で、成功する人もいれば、
いなくなっていく人もいます。

成功する前夜が一番みんな努力していると思いますが、
実は、うまく行きだした時が一番危険だと思います。

みんなはじめは、努力して頑張りますし、
いろんな人に支えられてステージを上げていきます。

やりたくない仕事もこなしながら、自分のスタイルをつくっていきます。
そして、ある程度力がついてくると、仕事が回り出します。
この時が一番、危ない。

なぜなら、調子に乗ってしまうからです。
みんな、自分の力で上がっていったと勘違いする人が少なくありません。

協力会社やエージェントに横柄になったり、
パートナーとお金でもめたり。

僕もむかし、嫌なことがあった。
ちょっと有名になって、本を数冊だした講師がいた。
「研修中は良い先生」なんですが、パートナーの営業さんに対して、
とっても横柄な方がいました。
やっぱり、途中からみんな売らなくなりました。
その方は、今も頑張っていますが、途中転々としていました。
でも、今でも根は張れてないと僕は感じています。
すべて焼き畑なんです。焼けきったら次の畑にいくんです。

どんなに稼いでも、どんなに有名になっても
消えて行く時は、瞬間的に居なくなってしまいます。

この世の中には、残念ですけど、
はじめは「よい事」言って、ビックマウスかまして
「できます、できます」と言って、花火みたいにかますけど、
少し体が悪くなったら、トンズラしてしまう人が中にはいます。

頭が良くて、セミナーや研修の
ビジネスシステムを構築して、ある程度稼いで、
面白くなくなって辞めてしまう人がいます。

仕事では良いこと言っても、
プライベートで信頼を失う人もいます。

そんな人を沢山みてきました。
僕は新卒から入って、20代で純粋な眼差しで
そういう大人たちを見れたのは、とても勉強になりました。


だから、改めて思うのが、

「あなたは何のために講師業をやっていきたいのですか?」と

「成功したらどうなりたいの?」

「そして、10年後、20年後、どうなっていたいの?」

こういうことをきちんと大切にしていかないといけないと思います。


そして、
講師として生き残っている人、現役をやってこられている人は
共通する方は、「誠実であること」

これに尽きるのではないかと思います。
そして、人格を磨きつづけるということです。

講師業・コンサル業は、カッコつけたり、見栄をハッタリしても
すぐ見破られますよ。
だから、自然体の自分を磨いていくこと。

これが最も大切なのではないかと思います。


誠実、自然体。

どれも、言葉にすれば単純ですが、
実行していくことはとても大変なことです。


だからこそ、
「継続した人が、すごい」
となるのではないでしょうか。


いま、僕は講師育成・講座制作プロデューサーとして、
講師の方を支える仕事しています。


私が必ず、毎回にように質問することがあります。

「なぜ、今の仕事していますか?」

「そして、どうなっていきたいと思いますか?」

「本当はどうなりたいですか?」


これを禅問答のように聞いていきます。


これが答えられないと、ちょっと、うまく言っても、
またヘマをしたり、判断をミスってしまうからです。

成功がゴールではないのです。

目的を成し遂げることが、大切だからです。

「成功して1億円稼いだけど、家族が離散していた」なんて笑えませんよね。

僕達、教育をする人間は、教えて、育む側の人です。
自分たちが目的をベースに志を打ちたて、自分たちが愛に満たされるからこそ
メッセージが人に刺さるのです。


ぜひ、改めて、何の目的で仕事をするのか、
講師業、コンサルタント、セラピスト、など
この問いを明確にされることをおすすめします。

もし、個別のコンサルに興味がある場合はおっしゃってくださいね。