あるところに
フワリちゃんと、
チャントちゃん
という2人の女の子がいました。
ある日、梅干の入ったおにぎりを
食べ終わった2人の前に現れた
神様がこういいました。
【今からそのおにぎりの梅干のタネに
魔法をかけてあげるよ。
この魔法をかけた梅干の種を土に植えると、
10日間で梅の木が生えてくるんだよ】
フワリちゃんは
『うわぁぁぁ♪楽しみ♪♪』
と笑顔でいって
早速、土にその梅干のタネを植えました。
チャントちゃんは
『えー。そんなことあるはずないじゃん。
だってそんなの見たことないもん。
梅干のタネはゴミ箱に捨てるもんだって
ママに教えられたもん。
それが本当だっていうなら証拠を見せてみてよ』
と神様に言ってから
梅干のタネをゴミ箱に捨ててしまいました。
それから、毎日、
フワリちゃんは自分が植えた梅のタネから
芽が出てくるのを、
ワクワクして
ジーっと土を見つめながら過ごしました。
チャントちゃんは、そんなフワリちゃんを見て
『フワリちゃんはバカだなぁ。
そんなこと起こるはずないのに。』
と心の中で思いながら、一人で遊んでいました。
フワリちゃんがあまりにも毎日土を見つめているので
『フワリちゃん、
どうしてそんなに楽しそうに土を見つめているの?』
と通りがかった人に尋ねられました。
神様に教えられた梅の木が生えてくるのを待ってるの♪
とワクワク笑顔で答えたフワリちゃんが
あまりにも愛らしくて、
声をかけた人まで笑顔になってしまいました。
そう、梅の木が生えてくるといいね。
楽しみね。梅の木が生えたら教えてね
とその人は言いながら、
笑顔になって帰っていきました。
フワリちゃんはうん!と元気に答えて、
その後も、次の日もタネを植えた土を
見つめていました。
ワクワク、ワクワクワク。
そんなフワリちゃんに、
イライラしながらチャントちゃんが声をかけました。
『フワリちゃん、梅の木なんてゼッタイ生えてこないよ。
そんなの信じるフワリちゃんはバカだよ。
そんなバカなことせずに、
家の中で私と遊ぼうよ』
フワリちゃんは
『生えてくるよーごめんねチャントちゃん、
わたしもうちょっと土を観察してたいの』
と答えて土を見つめていました。
チャントちゃんは
『フワリちゃんって本当にバカなんだなぁ』
と心の中で思いながら一人で遊びました。
次の日、雨が降りました。
雨の中でも楽しみに土を見つめるフワリちゃんに、
この傘をあげるから使ってね
と親切な人が傘をくれました。
フワリちゃんはありがとう♪と
答えて傘を差して土を見つめました。
もらった傘は色とりどりのキレイな傘で
遠くからでも見えました。
ちょっと距離のある向こうの方で
一人でサッカーボール遊びをしたくて
雨上がりを待っていた男の子は
色とりどりのキレイな傘を持った人が
向こうのほうでしゃがんでいるのが気になって、
雨が上がってからその場所まで行ってみました。
その場所では、フワリちゃんが
ニコニコワクワクしながら
土を見つめているので、男の子は
『何か楽しいの?なにやってるの?』
と尋ねました。
梅の木が生えてくるのを待ってるの
とフワリちゃんが答えたのを聞いた男の子は
ふうん、そうなんだ。
梅の木が生えてくるかどうかは僕にはわからないけど、
待つの楽しそうだね。
と言ってきました。
うん、すっごくワクワクして楽しいよ
とフワリちゃんが答えたので、
男の子も一緒に土を観察することにしました。
あ、そうだ。
梅の木が生えてくるのが見えるように、
この場所にいながら僕が持ってるボールで
サッカーしながら遊んで待とうよ
と、男の子が提案しました。
梅の木が生えてくるのを待ちながらならいいよ
と答えたフワリちゃんと男の子は
サッカーをして遊んでいました。
サッカーはとっても楽しくて、
梅の木のことを忘れてしまうほどでした。
するとサッカーをしている
フワリちゃんと男の子の楽しそうな様子を見た
何人かの子供たちも
僕も、私も一緒にサッカーしていい?
と言ってきました。
もちろんいいよー。
ふわりちゃんと男の子2人に、
何人かの子も加わって、
みんなでサッカーをしました。
とってもとっても楽しい時間でした。
そしてフワリちゃんは、
サッカーをした男の子と、
一緒に遊んだ子たちと大の仲良しになりました。
あ、そういえば梅の木が生えるのを
待ってたんだけど、
タネを植えてから今何日目だったっけ??
まぁいっかー
梅の木が生えても生えなくても、
生えてくるかなぁって土を観察したおかげで、
たくさんお友達が出来たし、とっても嬉しいから♪
とフワリちゃんは思っていました。
そうだ!チャントちゃんもサッカー誘おう
と思ったフワリちゃんは
チャントちゃんに
一緒にサッカーしよう♪
たくさんお友達も出来たから
みんなで仲良くしようよ。
とってもワクワクして楽しいよ♪
と言って誘いに行きました。
チャントちゃんは、
梅の木は結局生えなかったんでしょ?
やっぱりフワリちゃんバカだったのよ。
私の言ってたことのほうが正しかったじゃないの。
サッカー?
やったこと無いし、私が誘っても遊ばなかったのに、
フワリちゃんはサッカーだったらやるんだ。
もしかして、男の子に誘われたから
梅の木よりサッカーがいいと思ったの?
サイアクーわたしサッカーなんて
ゼッタイしないから!!
とチャントちゃんはきつく断りました。
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その後、チャントちゃんは中々お友達が出来ず、
フワリちゃんは沢山のお友達に囲まれて、
そしてそんなフワリちゃんが大好きだという
ボーイフレンドも出来て
末永く楽しく暮らしていきました。
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なんだか後半のチャントちゃんが
JK風のぐれ方になってしましたが。笑
梅干のタネはダミー
ってことが書きたかったのです。
本当に梅の木が生えるかどうかの結果は
実はどうでもよくて、
素直に好きなことに
ワクワク楽しく笑顔で過ごしていると、
素敵なものが沢山やってくるよ、ということ。
理屈を追求して、奇跡を信じなかったり、
素直な人をバカにしたりするのは、
とっても寂しい毎日を引き寄せますよ
というお話でした。
梅干を食べてから寝ます~
おやすみなさい![]()
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