三養荘、私史上最高額の旅館②は、夜の宴、会席料理です。

 

2006年11月19日

私達が宿泊したのは新館ですが、食事は元からの三菱財閥の別荘のあった本館の老松の間で頂きます。老松は間というより、そのまま一棟の建屋で、三間(四間だったかも??)にサンルームスペース、部屋専用のトイレ、仲居さんの準備スペースなどあります。

畳の上に、テーブルと椅子がセットされています。

本日の献立表、こういうのは見るだけでテンションが上がりますね。

写真がサカサマですみません。

先付・箸付・酒肴・八寸などは最初にセットされています。

柚子を使った豆腐が美味しかったです。

お椀は松茸の土瓶蒸し、秋の会席の定番ですね。不味いわけはありません、美味しいです。

今年、初松茸、そして多分最後です。

さて、問題は向付です。なんか鮮度が劣る感じです。山の中とは言え伊豆なのに。特に鰤と海老の鮮度が気になりますし、目鯛も美味しいのですがちよっと水っぽい感じ。山葵は辛さがあり良いのですが。

もちろん、いつもの15000円程度の温泉宿なら二重丸を上げたいお刺身なんですが、、、。

焼肴は鰤の味噌焼き、これは美味しいです。味噌もそんなに主張していなくて良いバランス。

次の相肴、太刀魚の黒米蒸し、これも良いです。酒が進みます。

煮物は無難。

変り鉢は茄子の煮びたしの上にローストビーフ、ローストビーフはかなりレアな仕上がりで好み、でも量はほんのちょっとでした。

〆は単なる白米の上に山葵とおかかを乗せて醤油をかけて頂きます。美味しいですよ、特に山葵、ピリッとくる上物ですよ、でも華がない〆ですよね。

 

やっちまった系はデザート、梨はいつ切ったんだろう、完全に色が変わっている。最後に味噌が付く、とはこの事です。

次の日の朝食、普通の旅館の朝飯プラスアルファといったところ。品数はしっかりいろいろあります。ただ、鯵の干物、伊豆の代名詞なのにそんなに美味しくなく、焼きざましとは言いませんがかなり前に焼かれたものでした。この鯵、お土産で5枚1700円で値付けされていましたが、近所のスーパーの鯵レベルです。

鯵以外はOKの朝飯でした。

総じて、美味しいですし、良い素材を使って丁寧に作られているのですが、刺身と梨と鯵など、一部エッと言うような、野球で言う名手のポカみたいなものが残念です。

もちろん、いつもの安い温泉宿なら全然気にならない、むしろ上等過ぎるのですが、、、。

それと後で知ったのですが、夕食時の焼酎のボトル(単なる二階堂のきっちょむ)がなんと7300円、氷とコーラが540円(部屋も)、水240円、特に焼酎はいくら高級旅館でも原価の10倍近くはボリ過ぎです。

そんなの高級旅館なら当たり前、そんな事言う奴は安い宿に泊れと言うお金持ちもいるんだろうなあ、やはり庶民は庶民に相応なお宿が良いのだろうか?、考えてしまう三養荘でした。