日本はバスケIQが低いです(と思います)。




身体能力が諸外国よりも劣っているとか、


体格が小さいなどと昔は言われていたかもしれませんが、


今日では、富樫選手、河村選手、冨永選手など


比較的小柄な選手でも、世界を相手に


勝負ができる選手はいます。


背が高い選手もいます。






今日ここでのべたいのは、日本のバスケIQが低いことの一例です。


とてもわかりやすくするために、


一番如実に表れている例をとりあげます。











結論から、わかりやすく述べると



Catch &Shootの少なさ



です。










1、データで戦うバスケット





これは、僕も知った時に驚きましたが、


得点の期待値


という考え方かあります。


ある選手のゲーム中のデータを出します。



例えば、

2点ゴール    5/10本

3点ゴール    2/6本

ターンオーバー   3

スティール     2


てきとーですが、

何試合かの平均値として

こんな感じになったとします。



こうすると、

この選手を試合に同じだけの時間を出せば、

このデータに近い確率で、

結果を残すということです。


これを出る選手5人で考えれば、

一試合にどれくらいの点数が取れて

どれくらい、ターンオーバーして

ということが予測ができるのです。


これを期待値といいます。(たぶん)





こうやって、データで分析することで、


この選手がいかにチームを引っ張っているか、


逆に、足を引っ張っているのか


わかります。


見た感じが上手いとか、

そういうあいまいな経験での判断ではありません。





今日では、得点や結果に残る働きをしなくても、


その選手がゲームに出ることで、


チームが活性化される、みたいな、


そういうデータすらあるらしいですよ。

(詳しくは知らない)






まあそんな感じで、世界では、


そういうデータのバスケが主流になっています。

(いるはず、、、)





それなのに、日本のプロリーグ

大学チーム

高校生チーム

の試合を見ていると、


どうもまだデータで戦うことをしているように見えません。


その根拠は〇〇〇が少ないことにあります。











2、一番確率の高いシュートとは






一番初めにも述べましたが、


日本の今日のバスケにはキャッチ&シュートが少ないです。



キャッチ&シュートというのは、

そういう物があるのかどうかわかりませんが、

僕が名付けましたw


どういうものかというと、


味方からパスをもらってそれを


そのままシュートするということです。


主にジャンプシュートのことです。

(レイアップとかの近いシュートではなく)




キャッチしてドリブルなどせずに、


シュートするのみです。


簡単なことですよね。




なぜ、わざわざこんな言葉を作ってまで述べているのかというと、


これがシュートの中で

一番確率の高いものだからです。




これは、やったことある人にしか分からないかもしれませんが、


シュートというのは、体が動けば動くほど難しくなります。



なぜかというと、体の動きは毎回ほぼ必ず


違うものです。


スピード、力の入れ具合、疲労の度合い、


いろいろなことが絡み合っているので、


動いてる中でのシュートは再現性がとても低いです。



止まって打つシュートは当たり前ですが、


確率が上がります。


つまり、データでバスケをするなら、


(というか得点をたくさん取りたいなら)


この、キャッチ&シュートを

まずチームとして狙わなくてはいけません。




現に、NBAのチームなど、

最初のオプションとして狙うのは、


近くでのイージーバスケット


その次にミドルシュートや


スリーポイントのキャッチ&シュートです。



逆に言うと、1番不効率なシュートは


選手が動きながら=個人プレーをしながら、


ドリブルをついてシュートを狙う行為です。


これを高い確率で決められる選手は


"上手い"といわれます。





それでも、確率は落ちるし、


体力も削られるので、


チームのオフェンスが上手くいかなかったときの


最終オプションとするのが妥当です。












3、レベルの低い人達は、難しいことをしている







これは、色々なことに当てはまりますが、


レベルの低い人ほど、


実は難易度の高いことをやっているのです。




レベルの高い人というのは、


実は、一番物理的に、


確率的に、簡単なことをしているのです



だからこそ、他の人達よりも、


優れた成績を残すことができる。


そこにさらに、センスとか才能というものが


ついてきます。






なので、センスや才能が無い人ほど、


そういうチームほど、

データに基づいた戦い方をするべきです。



しかしながら、今日の日本のバスケでは、


キャッチ&シュートを狙って攻める


という考え方がほとんど無いように見えます。



僕がざっと見た中では、


福岡第一高校


くらいですかね、確実にそれをしようとする


意思がプレーのなかに見えるのは、、、。


他は、プロだろうが全然見えません。



結局、個人プレーで


マークマンがついた状態での


コンテクストシュート


を打たされるバスケがほとんどです。



このコンテスティドシュート、というのは、


ディフェンス側からすると、


良いディフェンスとしてカウントされるようなものです。


NBAなどの、個人能力高いリーグでは、


いかにして、コンテスティドシュートを打たせるか


ということを重視し、


それが決められてもしょうがない


という考え方です。


つまりそれは、


チームオフェンスの失敗を意味し


良いディフェンス、だということ。





日本のほとんどのチームオフェンスは


失敗しているということですね。ww




キャッチ&シュートの少なさなどは、


Youtubeの動画や


身近な試合などでも簡単に確認できますので


ぜひその視点で見てみてください。




さらに、ちょこっとだけ言うと、


このキャッチ&シュートをたくさん作り出すためには


・オフボール(ボールを持っていない人)の動き

・スペーシング


が重要になります。



日本のレベルの低いチームオフェンスでは、


・オフボールの動きが少ない

(オフボールスクリーンも)

・スペーシングでは、5人が均等にコート上にいる



というのが目立ちます。

スペーシングは均等にするのが良いと一見思われますが逆です。


コートは狭いです。

ハーフコートの中に10人がいます。


うまいスペーシングとは、

一人の使うスペースを広げること。



そのために、他の人たちは

        あえて狭いスペーシングをする


というのが基本中の基本なのです。



そんなことさえ、日本のバスケはできていません。














4、日本にも未来はある!








今日、渡邉選手や八村選手、馬場選手と


海外でも通用する


たかい身体能力を持った選手が日本にもいます。



そんな彼らが揃った前回のワールドカップでも


トップの国々を相手に全く太刀打ちできないのは


選手が下手なのではなく、


コーチ人のレベルが低いことにあります。


また、日本全体のレベルが低い中で


子供の時からバスケをしてきてしまったという


ことに問題があります。







これらは、高校、中学などでのバスケ部が



体育教員という、頭の悪い人々によって


指導されているからだと述べたい。



頭の良い、知的な体育教員の方もいるとは思いますが



僕の見てきた

ほとんどのバスケ指導者である体育教員は


知的とは言えない人たちでした。




そういう人たちが口を揃えて言うのは、


「頑張れ」「気合を見せろ」

「やる気がない」


などという根性論です。






スポーツは勝つためには頭を使わないといけません。






さらには、日本には


「上の人が言うことは正しい」


という、良くも、悪くもある、考え方があります。



バスケット(や他のスポーツでも)にも

これが毒となり、間違った考え方などが


通説となってることが多いです。




たとえば、日本のほとんどのバスケ指導者は


"ディフェンスは腰を下げろ"


と指導します。

僕も当然されてきました。



しかし、上手い選手手あればあるほど、


ディフェンスのときに腰を下げてないことが多いです。


ディフェンスも身体の動かし方が重要なので、


腰を下げるべきときと


下げないほうが良い場合があります。




このように、いろいろな面で日本のバスケレベルは低いです。








科学的に、知的に考えることが主流である

現代だからこそ、


知的なバスケがいち早く、主流になることを

期待しています。


そうなれば、日本のバスケは世界トップと

良い勝負ができると思います!!!!







おしまい2024/6/26