今日もリブログ簡易更新で…。

別ウィンドウでは↓

https://ameblo.jp/tsumugi0126/entry-12575871318.html

 

実は私、司法書士になる前に

同じ事件に遭遇したことがあります。

 

当時私は、まだ月給取りでした。。。

とある夕刻、ATMでお金を下ろそうとしたら、

私の前の女性、お金を取らずに、

出て行ってしまったではありませんか?!

 

一瞬どうしようか? と思いました。

というのは、これを解決しないと、

自分のお金下ろせないし。

 

で、とっさの判断で、そのお金を取って、

私も出て、前にいた女性を追いかけました。

多分駅の方向かと思いまして……。

 

すぐに、それらしい女性がみつかり、

「お金取らなかったのではありませんか?」

というと、「あっ!」とおっしゃり、

お礼とともに、受け取られました。

「1割」はくれませんでした。

 

そして、再びATMに戻り、

自分の操作をした次第です。

 

さて、こう書くと美談のようで、あるいは、

人様にもお勧めしているように

取られるかもしれませんが、

今の私なら、このようにはしないと思います。

それは、こういうリスクがあるからです。

 

・もし、お金を渡した女性が悪い人で、

 後で「受け取っていない」と言われたら…。

 

・あるいは、悪い人ではないけど、認知症で、

 受け取ったことを後日忘れてしまっていたら。

 

・もし、夕刻で薄暗い中、同じような洋服を着た

 別の人に渡してしまったら…。

 

そうなると、ATMにある防犯カメラには、

私がお金を持って出て、

また戻ってきた様子しか、映っていません。

(お金を女性に渡したことは路上なので

映っていませんよね。)

 

そうなると、お金を弁償させられる

だけではなく、冤罪で

犯罪者扱いされかねません。

 

やや専門的になりますが、裁判の場合、

「お金を渡した」「返した」というのは、

「渡した/返した」人が証拠を出す必要

立証責任)があります。

 

どうしてかと言えば、「渡されていない」

「返されていない」の証拠は、

その人の「生まれてから現在まで」を

切れ目なく連続して撮影したビデオでも

ない限り、出せないからです。

(こういうのを悪魔の証明と呼びます。)

 

ですから、ATMフロアーなど、

声の届く範囲に、まだその方が

いらしたら、大声

「お金忘れてますよぉぉ~~~」

と叫んで、取りに来てもらうならともかく、

そうでなければ、備付の電話機で、

事情を話して、銀行員か警備員に、

お金を渡すべき、となるでしょう。

これもなるべく防犯カメラの前でね。

 

当時の私は純朴な好青年♪で、

まだ法律の悪知恵に染まって

いなかったのでした。。。。。。

 

まあ、私の事例では、女性の方も

「受け取ってない」などと、後からでも

おっしゃるような方でなかったようで、

後日、銀行から照会があったわけでもなく、

そのまま終わってしまいましたが、

中々良いことをするのも難しいものだと、

感じた次第です。

 

簡易更新にしては、長くなりました(笑)。

 

 


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