「おらおらでひとりいぐも」若竹千佐子(著)を読んで | ほっこり 知恵袋

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第158回芥川賞受賞作品、「おらおらでひとりいぐも」(著)若竹千佐子を読みました。老いに向き合う、高齢者の心情が繊細に描かれています。誰しも訪れる「老い」。愛する家族との別れ、悲しみ…。喪って初めて知る大切な人への想い。
主人公の桃子さんのこれまでの生き方とこれからの決意。
夫の死をきっかけに自らの生き方を回想し、これからの生き方を考える主人公。
見守るというこれまでの生き方を、自由に自分のしたいことを生きるという主体的な生き方へ変えていくまでのお話。ほとんど、東北弁での文章も新鮮でした。

気付くということで、今までの価値観を別の角度から見つめてみる。
日常生活に追われていると、ついつい見落としてしまう事。「一体自分はどうしたいのか?」「時間がないと自分に決めつけていないか?」そんな問いを自分自身に問う必要があると思いました。行動変容は、あることをきっかけとして気付き、行動を変えていくことが重要になります。
年齢で区切ることはなく、個人として自分の人生をどうしたいか。
「何をしたいか?」「何をしているときが一番幸福なのか?」
最期は誰でもひとりで逝くのです。自分自身に誓いをたてる、「おら」と「おめ」の関係。「おめ」は見守ってくれているご先祖様や神様というところでしょうか。(東北弁で「おめ」は「あなた」を指す。)

自分自身に軸を持つことはとても重要だと思いました。
ぶれずに真っ直ぐと、自分を磨き続ける人がいると素晴らしいと思います。
何が自分に足りないのか考えてみました。計画性ではないかと…。
年単位、月単位、一週間単位の計画性を立てること。
少なくともこの1年で何をやりとげたいか考えてみようと思いました。