ヴァンガって本当に「最適解がわかりづらい」カードゲームだと思う。
例えばガード札がなくなって負けた時、ファイナルターンのプレイングを見直しても答えはなくて、
「序盤で無駄なガードをしたから負けた」とか「無駄なRを展開したから負けた」とか
そういうところに原因があっても、自分じゃなかなか気付けなかったりする。
向上心のある人は、自分のプレイを録画して見直したりして分析するらしいが、
Switchは(本来の手段では)30秒以上録画ができないというのもあって、それもままならない。
ただそこにトリガーという不確定要素を入れることで、結果論的に納得しやすいゲーム性にしているのはうまいよね。
(「今のアタックはガードすべきだったけど、ダメトリめくれたからいいや」みたいな)
それが却って最適解から目を逸らさせている感もあるっちゃあるけど…
まぁホントいいゲームです。旧シリーズから楽しんでやらせてもらってます。
Dシリーズは…ディアデイズ本体+カード追加DLCで合計1万くらいにしてくれたらしゃぶってやるよ。
〇コンセプト
モブが使ってそうな芋臭いカードの魅力を見出し、独特のプレイ感を堪能する。
スタンドのコストとなっているソウルインも、実質SCとしてきちんと活かす。
勝機を見定めてそこにすべてを注ぎ込む、櫂君かげろうらしい戦い方を目指す。
〇デッキレシピ
G3
ラヴァブラスト・ドラゴン 4
ドラゴニック・オーバーロード 4
エグザイル・ドラゴン 2
G2
ドラゴンナイト ファヒーム 4
ドラゴンフルアーマード・バスター 3
ドラゴンナイト ムフタール 2
G1
ドラゴンナイト ナッサル 4
希望の火 エルモ 4
サーベル・ドラゴニュート 4
ドラゴニック・ガイアース 2
G0
FV、星4、バニラ引4、完ガ引4、治4
〇各カードの採用理由
☆G3
・ラヴァブラスト・ドラゴン
本デッキのメインV…ではなく、メインR。なんじゃそりゃ
Vへのアタック終了時、自身のRにいるファヒームとナッサルをソウルインすることで、スタンドしつつ15000パンプを得られる。
このカードによる連パンこそが、本デッキの勝ち筋である。なんとかしてファヒームとナッサルをRに揃え、それらのアタック後に満を持してこちらでアタックし、スタンド能力を発動しよう。
スタンドと同時にパンプするため、ブーストが得られなかったり、ダメトリがめくれてしまっても、二撃目を通しやすいのも強み。もちろんトリガー、特に星トリガーとの相性は抜群。Vでのアタックを挟み、めくれたトリガーをラヴァブラストに乗せてやろう。
ギフトをどちらにするかは悩みどころ。ギフトⅠをどんどん重ねて連パンを通りやすくしてもいいし、ギフトⅡでクリ2にして連パンするのもよし。本デッキでは星トリガーの枚数を抑えているので、若干ギフトⅡ寄りか。
Rとしてキーカードになるほか、Vではバニラになるため、なるべくライドはしたくないが、一応ギフトアイコンはついている。まだ何も言ってないぞ
とにかくこれを引けなければ始まらないので、4枚。
・ドラゴニック・オーバーロード
ご存知かげろうの顔。SB1で10000パンプを得るV/R能力と、アタックヒット時にCB1+手札2枚のドロップにより、シングルドライブで再スタンドするV能力を持つ。
シンプルながら相手に圧をかけられる再スタンド能力が魅力。完ガをこちらに切らせつつ、ドライブでめくれたトリガーはラヴァドラゴンに与えていけば、さすがに相手は処理しきれなくなるだろう。
SB1によるパンプ能力も、アタックを通しやすくなるため、よく噛み合っている。Rでも使える点も優秀だ。
本デッキでは後述のドラゴンフルアーマード・バスターのサーチ先にもなっている。VでもRでも強く使えるカードなので、どんどん手札に引き込んでいきたい。4枚。
・エグザイル・ドラゴン
Fun fun we hit the step step~♪
CB1+SB1で相手Rの退却を行うV/R能力と、Vにアタック後、自身の縦列に相手Rがいないなら、手札に戻る能力を持つ。
見ての通り貧弱なカードだが、「VでもRでも発動できて、コストが安い退却能力」を持つG3がこれくらいしかなかった。
後者の能力は、まぁ発動できるなら手札に戻るに越したことはないので、ないよりはある方がいいのは確か。ただこのカード自体にガード値があるわけでもなく、手札に戻ったところでどうなるんだという感も。ギフトを得るために再ライドするか、完ガで捨てる程度か。
必要な人材ではあるが、お世辞にも万能とは言えないカードなので、2枚。
☆G2
・ドラゴンナイト ファヒーム
ラヴァブラストのコストになっている1枚。自ターン中、自身のRにG3がいれば1000パンプを得る。
本デッキでは満たしやすい緩い条件でパワー20000になる。G3がVではなくRにいないとダメなので、ブーストを考慮すると、必然的に「前列RがこいつとG3」というシチュエーションになるだろう。
もちろんラヴァブラスト自体がG3であり、ラヴァブラストの能力を使おうとして前列に並べれば、おのずとこのカードのパンプ条件も満たすことができる。
能力はいたってシンプルで、アドに直結するものでもないが、消耗品である上サーチ手段もないので、なるべく投入するしかない。4枚。
・ドラゴンフルアーマード・バスター
相手Rがいない時に3000パンプを得る能力と、登場時にSB2を行って相手R1枚を退却させ、その後デッキトップから7枚を見て「オーバーロード」をサーチできる能力を持つ。
本デッキでパンプ条件を満たすのは簡単ではないが、単体でもフォースのG3にアタックが通るようになるので、あるに越したことはない。
後者の能力はSBによる退却。本デッキはラヴァブラストの能力でファヒームとナッサルがソウルインしてくるので、ソウルの捻出は難しくない。余りがちなソウルを有効活用しつつ、VとしてもRとしても使えるG3を手札に引き込めるので、非常に有用。
とはいえソウルが枯渇すると使い道に困るため、4枚は過剰と判断して、1枚減らした。
・ドラゴンナイト ムフタール
CB2+SB1で相手Rを2枚退却させ、5000パンプを得るR能力を持つ。
コストは大きめだが、損失なしに相手Rを2枚も減らせるので、除去としては非常に強力な分類に入る。この手の能力に珍しく、登場時能力ではなく、毎ターン使えるのも魅力的だ。謎パンプによってパワー15000になれる点も見逃せない。
本デッキはラヴァブラストの能力にCBを使わず、コストのソウルインによってソウルも潤沢になるので、このカードで対象リソースを使いすぎても、デッキ本来の動きを阻害することはないだろう。
うまく使えれば攻めにも守りにも強いが、入れすぎてもコスト不足に悩むことになるので、2枚。
☆G1
・ドラゴンナイト ナッサル
ラヴァブラストのコストになっている1枚。Rへの登場時、自分のVがG3以上なら、SB1でデッキトップから7枚を見て、G3を1枚Rにコールできる。
キーカードであるラヴァブラストの能力のコストでありながら、そのラヴァブラストを含むG3をデッキから呼び出せるという、わかりやすくアドが取れる貴重な存在。このカードのため、G3に「Rでも力を発揮できるカード」を選別する必要があった。
場に出てしまえばバニラなので、気兼ねなくラヴァブラストのコストにできる。パンプ条件を満たしたファヒームをブーストして28000アタックをかましたあと、ラヴァドラゴンの糧となろう。
色々な面でデッキの核となるカード。消耗品な上にサーチ手段もないため、4枚。
・希望の火 エルモ
ブースト時の3000パンプと、相手Rの退却時に自身を退却させて1ドロー+CC1を行う能力を持つ。
ブースト要員として、CC要員として、手札交換要員として、本デッキでも柔軟な活躍が期待できる。相手Rを退却させるカードが少なめなので、CC+手札交換が可能な機会も減るが、ラヴァブラスト自体の動きにCBが不要なので「CBが枯渇してデッキの根幹が機能しない」ということはないだろう。
可能な限り使っていきたいので、4枚。
・サーベル・ドラゴニュート
アタックヒット時ドロー系のG1。相手Rの退却時に自身を退却させて1ドローする。
前者の能力のため、後攻におけるライド先筆頭となる。本デッキは退却を多用しないので、後者の能力にはあまり期待しない方がいいが、退却ついでに手札交換できるのは悪くない。
なるべく乗っていきたいし、後から引いた分も有効に使えるので、4枚。
・ドラゴニック・ガイアース
G3のブースト時、CB1+自身のソウルインでブーストしたユニットのクリティカルを+1する。
能力発動にCBと自身のソウルインが必要であり、ブーストしたパワーもなくなってしまうということで、通常のかげろうデッキではなかなか発動タイミングを読みづらいカードだが、本デッキであればラヴァドラゴンというおあつらえ向きな対象がいるので、迷わず使うことができる。
かげろうには珍しく、コストが退却ではなくソウルインであることも地味にありがたい。SBを多用する本デッキでは、実質的なSCとして扱うことができるだろう。
ラヴァブラストとの組み合わせが前提になることや、CBを使うこともあり、少なめで2枚。
☆G0
バニラ引を4枚採用。ただでさえアドを得にくいかげろうにおいて、サーチ手段もない特定のR2枚を要求する上、能力を使うたびにそれらがソウルインしてしまうので、引8構成でないと安定して戦略を遂行できないだろう。
しかし星とスタンド能力の相性もいいので、ここは悩みどころ。アドを失いにくい退却を行えるカードを増やし、エルモやサーベル・ドラゴニュートで強引にデッキを回す構成もアリかもしれない。
〇他に採用したかったカード
・ドラゴンナイト ザリナ
V能力で相手のRが退却した際、SB2でドロップのG1以下を同じ縦列に蘇生できるR能力を持つG2。
SB2というコストと、G1以下という蘇生対象を見るに、明らかにラヴァブラストとの組み合わせを意識してデザインされたカードであることが伺えるが、本デッキでは除去能力を持つG3をあまり採用していないので、思ったように発動条件を満たせず、不採用に。
これのために除去能力を持つG3の筆頭である「ドラゴニック・ウォーターフォウル」を採用する案もあったが、それはそれでザリナが前ターンからRにいないと条件を満たせないので、色々難しいことになりそうだった。
本人は「こんな隙間産業に肩入れしたくねえよ!」と嫌がるかもしれないが、ラヴァブラストの発動コストになっている2種類が蘇生対象(できれば同じ縦列にコールする制約もなしで)みたいなカードだったら、多少無理してでも採用したかもしれない。
・ドラゴンナイト ブルジュ
ヴァンガードにアタックしたバトル中、このユニットのパワー+3000
相手のRが4枚以上なら、CB1+ソウルインで相手のR1枚を退却させ、R1枚に10000バフを与えるG1。
積極的に退却を行わない本デッキならば、条件は満たしやすい。CB1と自身のソウルインが必要だが、条件のない退却を行いつつ、ラヴァブラストのパワーをさらに伸ばすことができるため、試験的に採用していた時期もある。
しかし自身のパワーが6000と低く何枚も採用したくなく、さりとて少数の採用にとどめると撃ちたい時に手札にない本末転倒な状況が多く見受けられたため、じゃあもう不採用でという判断に至った。