負け組からのキャリアパス

負け組からのキャリアパス

就活氷河期で失敗した、負け組から国際派へ転身。リクナビにはない海外でも通用する就活を赤裸々に語ります

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「OB訪問」・・・

就職活動中、まったくその意味がわからず、ただ「周りがやっているから」「情報誌にそう書かれていたから」という理由だけで「OB訪問」をこなしていました。

今思えばそんな理由で訪問されるOBにも迷惑だったろうに(いや、「先輩面」することに喜びを感じる人ならまんざらでもなかったのかも・・・?)、その「貴重な」時間をまったく有効活用することなく、ただ、ただ、型通りの儀礼に浪費していきました。

卒業して数年の、会社組織で言ったらまだまだ下っ端の社員に、企業のことなど語らせたってたかが知れています。何も知らない学生は、ただ憧れのまなざしを向けるだけ。OBは、ほんの少しかじっただけの仕事で「仕事っていうのは・・・」なんて偉ぶった話をする。そしてこれも考えればあたりまえだけど、「●●会社の人」という看板で学生に対面する以上、タテマエでしか話せない。ホンネの話がないから、どんな話されても生き生きとしたダイナミズムが感じられません。

OB訪問を終えて家に帰りつくたびに「OB訪問から得るものなんて何もなかった」と思っていました。そして毎度のように「OB訪問から何も学びとれない私は、能力ないダメ学生」と勝手に落ち込んでもいました。

正直、今でも、というか今だからこそかもしれませんが、OB訪問に有益な意味などないんじゃないかと思います。企業の理念やらビジョンやらを知りたかったら、OBじゃなくて経営者に体当たりしないと!組織の方向性を示すのがトップに立つリーダーの役目。

いや、OB訪問で知りたいことはそんな崇高な話じゃない。というか、わざわざOB訪問して聞く内容じゃないんだろうけど、端的に「私はどこに就職できるの?」だと思う、たいていの学生にとって。それを学生も学生なりのタテマエで「御社の魅力は・・・」「御社の働き甲斐は・・・」なんて言葉で飾るから、お互いの話が正直楽しくない。そりゃあ中には、とてもウマがあってこぼれ話を聞かせてくれる人もいたけども、本当に欲しい答えはそこにはないのです。「どこに就職できる?」の答えなんて。

だから「OB訪問」という儀礼をこなすより、やりたいことを「やり残さない」くらいに直感を信じて関心のある活動するほうがよっぽど「答え」に近い。今なら、自信をもってそうお勧めします。「どこに就職できる?」の答えは「アナタは何に熱意を注げる?」からちょっとずつ連想ゲームでたどり着くものだから、です。