約1か月くらい前のことです。
20代前半の女性 2週間くらい下痢と、腹痛が続き、血便もあるとのことで来院。
丁寧な問診と臨床的な勘から潰瘍性大腸炎を疑いました。
若いのでいきなり大腸内視鏡検査は抵抗があると思うので、整腸剤を渡して、改善しなければ潰瘍性大腸炎の可能性があるので検査しましょうと説明して、初診日は終了。
もちらん、潰瘍性大腸炎という病気について十分説明して、放置しないようにしっかり念を押して。
改善しないため大腸内視鏡検査を受けられ、まさしくその診断がつき治療開始しました。
投薬開始後症状は改善してきているとのことです。
数日後、地元からはるばるお父さん、お母さんが一緒に来られ、30~40分かけて潰瘍性大腸炎の一般的な話から、さまざまな治療法、病状は様々で治ったように思っても再燃することがあること、腸炎に関連した特殊な大腸がんのリスクなどなど説明し、いかにしっかりした治療の継続が大切かを説明させていただきました。
実はお父さんも潰瘍性大腸炎の患者さんで、今は落ち着いている(寛解期)ので、薬はやめているとのことでした。
現在、専門医の間では寛解期でも治療を継続して粘膜をきれいに保っておくことが大切だと言われています。
そのことが、
再燃をくりかえして今までの薬が効かなくなって、難治性となり、そして最終的に大腸を全部切除しなくてはいけなくなる可能性、がんの発生率を抑えるからです。
その話をすると、お父さんも自分もきちんと治療しなければと認識されたようでした。
なかなか一人の患者さんに十分時間をかけて説明できない時もあるかもしれませんが、
私は、潰瘍性大腸炎のような難しい、複雑な病態のある病気についてはしっかり時間をとってくわしく説明するようにしています。
患者さんの不安を少しでも和らげたいということと、治療の継続が大切なので、患者さん自体も病気のことを知っておく必要があると考えるからです。
潰瘍性大腸炎は一筋縄ではいかぬ病気ですが、これからも一人一人の患者さんに合った治療を心がけていきたい!です。
伏見の消化器専門医のつぶやきでした
