こんばん優☆ & こんばんポノック♪
ふぅ~…やっと読み終わった。邦訳されている中では今のところ小説版007の最新作。
と言っても最初に刊行されてから既に四年ほど経ってますが。
新書判では一冊だったものが文庫では上・下と二冊に分割。なんとも商売 の臭いを感じます。
しかしそんなこととは関係なく内容は最高!ドンデン
返しに次ぐドンデン返しで、最後まで全く飽きない。
設定は今までのシリーズから完全に独立していて、ボンドの所属もMI6ではなくODGという架空の組織。
ボンドはここに三年前から所属。当然スペクターと戦ったこともなければ結婚したこともない。
Mやマニーペニー、フェリックス・レイターといったお馴染みのキャラクターも
登場しますが、Mは男性で、Qは登場せず(Qに該当するキャラクターはいる)。
ボンドのイメージは、ダニエル・クレイグよりはピアーズ・ブロズナンに近いかな。
とにかく展開が秀逸で、本当の敵は誰なのか、敵の真の目的は何なのか、最後の最後まで分からない。
クライマックスで敵の計画を阻止して、やっと一件落着かと
思いきや、その先にもうひと山あったりして気が抜けない。
また、時代が時代だけに盗聴アプリや読唇アプリとスマホが大活躍。
でもデジタルに頼ってばかりじゃあ…というわけで、敵の本拠地をデジタル機器を持ち込めない
設定にして、超アナログな手法で敵の秘密を探ったり、オールドファンへの目配りも忘れない。
それと、登場人物の造形が素晴らしく、端役に至るまで愛すべき
キャラクターとして描かれてて、それもまた強く心に残ります。
どんな厄介者にも冷酷な敵にも、ふと人間らしさが垣間見える瞬間があって嫌いになれない。
一つ難を言えば、最近の映画みたいに、ボンドがやたらと
自身の過去にこだわるのだけがちょっと気になったかな。
でもそれ以外は文句なし。筆者はもうボンドものは書かないようですが、出来れば続編を希望。
そう言えば映画の新作も今年の暮れに公開が決まったとかで、こっちも楽しみ。
原題が『SPECTRE』ってのも意味深。予告編ではスペクターのマークもチラッと映るし。
いい加減、そろそろあの始まり方を期待してもいいかな?
さて、明日はミサティのデビュー記念日…なんですが、行けるかどうかは微妙なところ。
仕事の都合もあるんで難しいか…せめて夜だけでも行ければ。
ひとまず、今日はこの辺でおやすミサティ★