【本】今日の一冊…ジェフリー・ディーヴァー『007/白紙委任状』上・下 | クズレコハンター下手のパンダはただ今授業中~ロックと映画とアイドルと…~

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Finolia Girlsの皆(特にSurvive-ZERO)、元SDN48の野呂佳代さん、AKB48チームK卒業生今井優さんを応援し、チームBの片山陽加さんも応援している日本語教師が仕事や趣味について語るブログ。


こんばん優☆ & こんばんポノック♪




ふぅ~…やっと読み終わった。邦訳されている中では今のところ小説版007の最新作。

と言っても最初に刊行されてから既に四年ほど経ってますが。


新書判では一冊だったものが文庫では上・下と二冊に分割。なんとも商売 の臭いを感じます。

しかしそんなこととは関係なく内容は最高!ドンデン
返しに次ぐドンデン返しで、最後まで全く飽きない。



設定は今までのシリーズから完全に独立していて、ボンドの所属もMI6ではなくODGという架空の組織。

ボンドはここに三年前から所属。当然スペクターと戦ったこともなければ結婚したこともない。


Mやマニーペニー、フェリックス・レイターといったお馴染みのキャラクターも
登場しますが、Mは男性で、Qは登場せず(Qに該当するキャラクターはいる)。

ボンドのイメージは、ダニエル・クレイグよりはピアーズ・ブロズナンに近いかな。



とにかく展開が秀逸で、本当の敵は誰なのか、敵の真の目的は何なのか、最後の最後まで分からない。

クライマックスで敵の計画を阻止して、やっと一件落着かと
思いきや、その先にもうひと山あったりして気が抜けない。


また、時代が時代だけに盗聴アプリや読唇アプリとスマホが大活躍。

でもデジタルに頼ってばかりじゃあ…というわけで、敵の本拠地をデジタル機器を持ち込めない
設定にして、超アナログな手法で敵の秘密を探ったり、オールドファンへの目配りも忘れない。



それと、登場人物の造形が素晴らしく、端役に至るまで愛すべき
キャラクターとして描かれてて、それもまた強く心に残ります。

どんな厄介者にも冷酷な敵にも、ふと人間らしさが垣間見える瞬間があって嫌いになれない。


一つ難を言えば、最近の映画みたいに、ボンドがやたらと
自身の過去にこだわるのだけがちょっと気になったかな。

でもそれ以外は文句なし。筆者はもうボンドものは書かないようですが、出来れば続編を希望。



そう言えば映画の新作も今年の暮れに公開が決まったとかで、こっちも楽しみ。

原題が『SPECTRE』ってのも意味深。予告編ではスペクターのマークもチラッと映るし。


いい加減、そろそろあの始まり方を期待してもいいかな?



さて、明日はミサティのデビュー記念日…なんですが、行けるかどうかは微妙なところ。

仕事の都合もあるんで難しいか…せめて夜だけでも行ければ。


ひとまず、今日はこの辺でおやすミサティ★