【マンガ】今日の一冊…『ライアーゲーム』第19巻 | クズレコハンター下手のパンダはただ今授業中~ロックと映画とアイドルと…~

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Finolia Girlsの皆(特にSurvive-ZERO)、元SDN48の野呂佳代さん、AKB48チームK卒業生今井優さんを応援し、チームBの片山陽加さんも応援している日本語教師が仕事や趣味について語るブログ。


こんばん優☆ & こんばんポノック♪




ついに完結した『ライアーゲーム』。

連載時の最終回は読んでいなかったので、単行本が出るのを待っていました。


ただ、最終回の評判があまり良くないらしいということは
ネットを通して耳に入っていて、それだけが心配でした。



確かに最終巻に入った途端、今までの『ライアーゲーム』とは
赴きが異なる流れになり、スッキリしないところもあります。

特にヨコヤがやたらとお父さんにこだわったり、ナオとアキヤマが「この中に
金持ちがいる」と言って他の参加者を騙したりするのがどうも納得いかない。


何と説明すればいいのか上手い表現が見つかりませんが、最後の最後になって今まで
ストーリーやキャラクターを支えていた土台にヒビが入った様な感覚を覚えました。



参加者が急に結束力を強めてゲームを膠着状態に持ち込むというのも、やや説得力に欠けるというか…

あれって要は先に動いた方が負けっていう両手ブラリ戦法みたいなもんでしょ?


最終回も、慌てて手の内を明かす様にライアーゲームの秘密を話したり、ヨコヤが
“イイ人”に変貌したり、何だか急いで風呂敷を畳むかの如き、らしくない展開。

少なくともライアーゲームの秘密は、もう少し続けて、じわりじわりと小出しに明かして欲しかった。



ところで仮面の男たちはともかく一人だけ素顔を晒していた谷村や、
サングラスにマスクのクリフジの正体はいったい何だったんだろう?

クリフジなんて決勝戦の途中から全く顔を出さなくなってしまったし。


これはもしかしてスヒンオフか続編への布石ってことなんでしょうか?



とまぁ、いくつか(いくつもか?)腑に落ちない点もありますが、
作品のメッセージは最終回できちんと結実していると思います。

この世の中がそれ自体ライアーゲームみたいなものであっても、決して
権力や体制に騙されず、また屈してはいけない…というメッセージが。


しかし結局は大衆の力なんて弱いもの。アキヤマの最後のセリフの“闇”を
“国”に置き換えてみれば、この作品の裏のメッセージか読み取れるはず。



とにかく、何はともあれ長い闘いが終わった。

こんなに読んでてアタマ使うマンガも滅多にないよな。


機会があれば、ライアーゲームから解放された、ナオとアキヤマのその後も読んでみたい。



さて、明日は一日吉祥寺。

今日は朝から机にかじりついて、やるべき事は済ませたので心置きなく楽しもう。


では、今日はこの辺でおやすミサティ★