【マンガ】今日の一冊…沼正三/シュガー佐藤『劇画 家畜人ヤプー【快楽の超SM文明】編』 | クズレコハンター下手のパンダはただ今授業中~ロックと映画とアイドルと…~

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こんばん優☆ & こんばんポノック♪




沼正三のキテレツ極まりない小説を劇画化した三冊目。


劇画版の『家畜人ヤプー』は、5年ほど前に一冊目と二冊目のセットをBOOK・OFFで購入。

その後、太田出版から出た原作本の上・中・下を中野ブロードウェイで買いました。


劇画版はともかく、原作は読み始めたはいいものの、ストーリーと
並行して延々と続く未来世界の解説に疲れて、中巻の途中で挫折。



しかし劇画版の続きがずっと気になっていて、BOOK・OFFや
神保町の古書店を覗く度に探してもついに見付けられず。

実はいつの間にか復刻版が出ていたんですが、ハードカバーでお値段もお安くないし、
出来れば前の二冊と体裁を揃えたかったので、Amazonで探して古本を取り寄せました。


しかしこれが前の二冊同様、字がめちゃくちゃ多い上に小さくて、老眼にはキツかった。

結局チビチビ読んで三日かかって読了。



で、『家畜人ヤプー』がどんな話かざっくり説明すると、舞台は
白人が全宇宙を征服している、西暦三千年代の未来世界イース。

ある事件をきっかけに、現代の日本人男性リンと恋人の
ドイツ人女性クララがイースへ連れて来られてしまう。


イース社会では全ての場面で男性と女性の立場が逆転しており、
さらに黒人は奴隷、日本人は家畜(ヤプー)として扱われている。

しかもただの家畜として扱われるわけではなく、人体改造を受けて、生きながら
テーブルや椅子にバスタブ、果ては便器などとして白人に奉仕させられている。


そこでリンが経験する悪夢の様な出来事とは…と、こんな感じ。



ちなみに一冊目『宇宙帝国への招待編』の作画は石ノ森章太郎が担当。

二冊目『悪夢の日本史編』以降は、石ノ森章太郎のアシスタントだったシュガー佐藤が作画を担当。


さすがに石ノ森章太郎の絵に近いことは近いんですが…やはり御大の筆致には及ばないかなぁ。

『009』の完結編もイマイチだったし。



それはそれとしてこの作品、実体はSFの形を借りたSM・スカトロもの。

というわけで、この三冊目でも×××や××××、××関係のネタがてんこ盛り。


ただ作者が設定に懲り過ぎてしまったのか、ストーリー
そっちのけで延々と設定の解説が続くのが少々疲れる。



またその一方で作品の底に流れるのは、白人に対する強烈なコンプレックス。

最初の原作が書かれたのが1950年代で、まだ戦後間も
ない頃だったことを考えれば理解できなくもないが。


でまた、日本人の白人に対する意識の指摘がけっこう頷けてしまったりするのが困ってしまう。



裸にされ去勢され、徐々に家畜としての意識が芽生えて来た主人公リン。

この先の展開は、原作を斜め読みしてだいたい知っている身としては読むのがしんどい。


しかし、ここまで来たら最後まで読むつもり。

劇画版を読み終わったら、原作に再チャレンジするかな。



さて、明日は今年最初のホリスペのため渋谷へ。

サバゼロ改めMAVERICKのことでいろいろ発表もあるようですが…今は考えないようにしよう。


では、今日はこの辺でおやすミサティ★