ごきげん優☆
昨日、disk unionで掘り出した一冊。
大島渚の83年の映画、『戦場のメリークリスマス』公開時に発売されたガイド本。
凄く豪華な内容で、大島渚監督のインタビューはもちろん、坂本龍一とたけしの対談に
撮影日誌など、デヴィッド・ボウイのインタビューがないことさえ除けば完璧な一冊。
加えて表紙やページのデザインやレイアウトがいかにも
80年代的で、パラパラとめくっているだけでも楽しい。
実は、中学生の時にテレビで初めて『戦メリ』を見た時、何が何だかサッパリ分からなかった。
物凄く興奮して解説する淀川長治を見ても、『そんなもんかなぁ~?』って感じで。
それからビデオで何回か見返したけど、やっぱり分からなかった。
ところが、10年ほど前に改めて見てみて驚いた。
全ての歯車がパチンと噛み合ったというか、こんな凄い
映画だったのか!と目からウロコか落ちる思いだった。
まー言っちゃえば○○の映画なんだけど(そりゃ淀川長治も興奮するわけだ)。
でも○○の一言だけでは説明できない、もっと深い友情みたいなものも感じられてよかったなぁ。
でもやっぱり公開当時も難解な映画だと思われてたみたい。
坂本龍一とたけしが対談で、二人して「分かんない」連発してて笑ってしまった(出演してるのに!)。
確かに一回だけ見て「これは凄い!」っていうタイプの映画ではないのかも。
DVDで見たいけど、確か廃盤なんだよな。
自分が持ってるテレビから録画したビデオは、トム・コンティの日本語の
セリフが(わざとたどたどしい日本語で)吹き替えられてて相当萎える。
出来ればオリジナルな形でもう一回見たいね。