在職中に株買って、儲けた？
だから独立？
まぁ、未上場の自社株全力買いしてたので、Ｙｅｓ．
一応自社の財務も調べていたし。
じゃ、自社株以外で
会社員時代に、株買ったことあんの？
はい、あります。
大手証券の1社、
Ｄ証券に就職した大学の知り合い。
なぜか職場に電話をかけてきた。
「おいおい元気か」と話しが弾む。
株にも興味があると盛り上がる。
仕事のがんばりと節約で、
かなり金銭の余裕を感じ始めていた。
そして最後に株買わないかと、ＦＡＸを送ってきた。
クラボウのチャートだ。
「妙な動きをするんだが、もう一山あると面白い」
投資本ばかり読んで前のめりの自分。
大学のクラスメートが言うなら買ってみようか。
言われるままに995円で1000株購入。
（10：1の併合後の株価では9950円）
これが華麗なる（上場）株デビュー。
はい、言わなくてもわかりますね。
急落に次ぐ急落。
500円以下に沈没。
でも自分を褒めてやりたいのは、
彼に文句を言わなかった。
いや言いたかったが、
自分を頼ってくれたという、不思議な満足感。
オレオレ詐欺がある理由。
当時を振り返って、分かる気がする。
その後、友人はＤ証券を辞めるという。
法人営業中心なのに
大学のクラスメートに電話して株を買わせる。
どんだけ追い詰められていたのか。
アイツも苦しかったのだ。
辞めると聞いて、
500円以下に落ちたクラボウを売ってくれと言った。
「引継ぎが終わるまで売らないでくれ」と泣きつかれた。
アンタ、羽振りのいい中小企業社長相手の法人営業でしょ。
大学の元クラスメートに、それっぽっちでそんなこと言うの....。
100万近く投資して、半分以上消滅。
でも以降、証券会社の営業担当者とは付きあわず。
良い授業料であった。
長期投資なら儲かるという幻想。
当時1991年頃。
平成バブル崩壊から間もない。
貯株という本もあった。
株を買ったら、貯金したと思って売るなという本。
推奨株として長銀を始め、
後年破綻した企業も多くあった。
「株は買ったら5年持っててご覧。必ず儲かるから」と
面と向かって言う人もいた。
あの～、このクラボウの30年チャート、
いかがでしょうか。