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太平洋の真ん中で先生してます!(青年海外協力隊の活動記録)

「青年海外協力隊員としての活動記録」
2011.6.21~2014.3.20
ハワイとオーストラリアの中間に位置する
「マーシャル諸島共和国」の高校で、数学・理科を教えています。
写真を交えた活動報告、日常の様子をお伝えいたします。


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3月19日、成田空港に到着。

アイランドフォーマルで到着を試みたものの、日本は寒かった・・・泣

10℃しかないって・・・。

バスで移動してからすぐに行ったのは、やはりユニクロでした笑



3月20日、JICAでの帰国後研修にて、感謝状を頂きました。

訓練を実施した駒ヶ根での帰国後プログラムも残っていますが、

私とJICAとの契約もほぼ終わったものと解釈しています。

3年間、訓練からマーシャルでの時間にかけて、ずっとJICAにはお世話になりました。

私が無事に、充実した活動をすることが出来たのも、

駒ヶ根での語学訓練から、在外事務所の安全管理やアドバイスなどがあってのことです。

最後の記事で否定的なことも書いてしまいましたが、

結果的には、本当に感謝しています。



日本に帰ってきて、ブログを読んでくれていたという言葉を沢山頂きました。

私の拙い文章をきちんと読んでくださった皆さんにも、感謝でいっぱいです。

ありがとうございました。

私は日本人と話す機会が少なく、このブログが私の考えを整理することに繋がっていました。

そして、マーシャルにずっと居ながらも、

私の存在を日本から、首都隊員から忘れ去られてしまわないような目的もあったんですよ笑

hahaha.



ある方には「種子島編は無いのか?」という要望も頂きました。

日本に経験を還元することが、これからの私のmissionであるとも思いますから、

これについても新しいブログを立ち上げることが出来ればと思います。

現在は東京に滞在しておりますが、4月からは種子島に帰郷し、

小学校教諭免許の取得に向けて邁進していく所存で御座います。

同時に、地元での国際理解講座や、ビートダンスチームの発足など、

マーシャルと日本を繋げる活動にも従事出来ればと思います。



このブログについては、青年海外協力隊という肩書きを借りている以上、

ここで終わらせる必要があると考えています。

これが恐らく、最後の記事です。

イバイ(クワジェリン環礁)に関する希少な情報があると考えているため、

ブログはこのままにしておきます。

3年間、このブログをご覧いただき、誠に有難うございました。

マーシャルで現在活動している隊員の中にもブログを更新している人が居ますから、

今後のマーシャルのリアルタイムの情報はそちらをご参照ください。


・日本語の先生

http://jptinm.exblog.jp/

・クラウドエンジニア

http://d.hatena.ne.jp/marshallken/

・小学校の先生

http://worldreporter.jica.go.jp/j24-3kouno/

・ゴミ処理場の整備

http://blogs.yahoo.co.jp/marshallsvjica

・小学校の先生

http://romiromy.exblog.jp/

※俺も、私もブログをやっているよ!という隊員の皆様、

リンクきちんとつけるので教えてくださいね!



Kommol tata aolep yumum jiru yio! Bar lo yuk!!

皆様、3年間誠に有難うございました。またお会いしましょう!!




23年度1次隊 理数科教師

私立ファザーヘッカー高校配属

下平 健太


















帰国プログラムの一環として、理数科教師隊員は、

JICAの技術顧問との面談があります。

この面談を通して、私の中のもやもやが少しは晴れたような気がします。


実は、マーシャルには居なかったのです、

「私を否定してくれる人」が。

マーシャルでは誰も怒ることなく、ただただ、私の話を聞いてくれました。

マーシャル人も、日本人も。

ただし、せっかく9ヶ月延長して活動したにも関わらず、

最終的には教育省にも、事務所にも、余り私の活動に対する興味は持ってもらえませんでした。

それがずっと心の中に引っかかっていたし、

当初持っていた青年海外協力隊への輝かしいイメージも曇ってしまいました。

(任地の人たちには感謝して貰えたようなので、それだけでも円満なんですけどね)


面談では、いっぱい否定して貰いました。

ここにそれを書くことはしませんが、胸のつっかかりが無くなったし、

逆にこれからの私が、日本で、この経験を還元していこうと思いました。

私が撮り貯めた写真や活動資料、それらを売り込んでいく必要性を確信しました。

そして、私のこれからの時間は、私の為だけに使ってはどうかと、

強く説得して頂きました。


マーシャルのことを知ってもらう国際理解講座や、

ビートダンスチームの発足などは良しとして・・・。

マーシャルの学校にボランティアを個人的に派遣することは、

事務所だけでなく、後任にも迷惑がかかるという指摘もあったため、

もう1回吟味すべきと思っています。

でも人は必要だもんなー。




任期の最後に行った活動が「JOCV Math Quiz」。

任地クワジェリン環礁と、首都マジュロ環礁の高校生の学力を評価するテストです。

このテストは小中学校までの基礎学力を確認するPart1と、

各学年の学習内容を確認するPart2で成り立っています。

10年生は代数1、11年生は幾何学、12年生は代数2という具合です。

任地からの離任10日前頃から各校を巡回し、実施しました。

テストの実施に際し、まさかの短大入試とのダブルブッキングということが多々有り、

同じ学校を2回訪問することになるハプニングもありましたが・・・

離任前日までに任地の全生徒に対しテストを実施、

そこから気合で分析まで終わらせました。任地クワジェリン環礁の分は。

首都の分は採点までは首都の隊員と、現地の優秀な教員と終わらせることが出来ましたが、

分析の方はほとんど手伝うことができませんでした。


さて、私の配属校での活動の目的は「任地で最も数学力のある学校になること」。

赴任当初、配属校はミッション校にも関わらず、数学のテスト結果が全国最低。

だからこそ算数を勉強し直したり、朝補習を実施したり、

4年分のカリキュラムを整備したり、生徒が法則や公式に自分でたどり着ける授業をするなどして、

今日まで駆け抜けてきました。

29ヶ月、生徒たちと一所懸命勉強したきた結果が、

このテストで現れることを切に願っていました。


結果。

9年生、10年生の成績は、残念ながら任地で1番とはいえません。

前年同様、大きな差を公立校に開けられています。

一方、11年生、12年生は大きな成果を見せてくれました。

12年生は公立校とほぼ一緒の、11年生は公立校を大きく引き離して、

任地で1番の成績を収めることが出来ました!!

29ヶ月、一緒にこの目標に向かって駆けてきた皆で、

いっぱい喜びたいと思う。

今後、首都マジュロの分析が完了して、

恐らくどの学年もマジュロの学校に、成績が劣ってしまうと思う。

次の目標は、マジュロの公立校に上回ること、

そして、首都の姉妹校アサンプション高校と同じレベルまで持ってくることが、

この学校の目標であると考えます。

その為には、今日まで続けてきたことを、当たり前のように続けることが前提です。

そして、小学校からやってくる生徒たちが、基礎算数力を備えてから入学することで、

高校で高いレベルを指導出来るようになるでしょう。


残念ながら、配属校には後任が派遣されません。

これからは私個人で、ボランティアを高校と小中学校それぞれに送り、

ミッション校として再建を図れるように支援していければと思います。

ただし、日本人をイバイに派遣することは多くの障害を抱えると考えているため、

それらを明確化し、1つずつ問題を取り除いていきたいです。