今回私が受けた膵臓がん手術を最初から振り返ってみます
(国立がんセンター研究所資料より引用)
膵体尾部切除は膵体部または膵尾部の腫瘍に対して行われる標準的な根治手術です。他の臓器に転移がない場合、また膵臓の近くの主要な血管に広がっていない場合、この手術が適応となります。
膵体尾部または膵尾部を脾臓、周囲のリンパ節、神経、脂肪組織とともに切除する術式です。切り離す膵臓の断端はステープラ-という手術用の器具を使って閉鎖しました。膵臓の断端の近くに管(ドレーン)を入れて、おなかにたまる液を排出します。
手術にかかる時間はおよそ4時間から5時間ですが、私の場合は30年前の胆嚢摘出手術の術後が悪かったらしく内臓や腹膜が癒着しており剥がすのに時間が掛かり2時間程オーバーしたようです。
この様な説明を受けて手術に臨みました
膵体尾部切除では合併症発生率は20パーセントから30パーセントです。また合併症が原因で再手術になる割合は2パーセント以下ときわめて低い数字ですが、その合併症の多くに私はなってしまいました
今回この合併症が私の身体で起きるとはまさかのまさかで、思いもしませんでした
膵液漏(すいえきろう)
膵液が漏れることを膵液漏といいます。漏れた膵液は消化液や胆汁と混じることにより活性化され、周囲の組織を溶かしたり膿を作ったりして炎症を引き起こします。
私も近くの動脈を溶かして出血を引き起こし、生命にかかわる深刻な状況になりました。
腹腔内膿瘍(ふくくうないのうよう)
おなかの中に膿がたまる状態です。敗血症につながることもある深刻な合併症です。腹水に細菌が感染したり、膵液漏や縫合不全から感染が広がったりして起こります。38度以上の発熱や痛みをともないました_。
抗生剤の投与や、手術の時に入れた管(ドレーン)から膿(うみ)を排出して治療しています。膿を効率よく排出するために追加のドレーンを入れる処置を行いました。
創感染(そうかんせん)
手術した創(きず)が感染を起こすことです。創の中にたまった膿を出す処置や、抗生剤の投与をしています。
腹腔内出血
術後2週間目、パンパンに張った腹。膵液漏により動脈が破れて出血しました。出血した量は380ccで輸血は800ccしたそうです。膵液漏による動脈出血は血管造影でカテーテルを経由して血管内にコイルを詰めて止血しました。膵液漏による動脈出血は止めても再度出血することがあるようなので、先生方もかなり慎重な対応をされています
よって開腹したお腹は、下肉は縫ってありますが表皮はまだ開いたままの状態です
以上が経過であります
口からの食事が始まり体重も少しづつですが増えて来ました
元愛媛県の長村議会議長会の会長さんだった元松野町の関本議長さんより、手作りの数珠が届きました
これ掛けて法事にでも出ると和尚さんもビックリでしょうね
愛媛県でした