1.おっひさ~。
2.
なんかねぇ,話があっち行き,こっち行きとまあ,軌道周回しそうにないふらふらブログを好き勝手に書き綴っております。
でもってクルリンパして本題。
離婚というのは,まあ,幸せな家庭が長く続くことを前提に結婚していろいろなものを積み上げてきたわけで,それを途中でグレートリセットするわけですから,いろいろ大変です。
中でも,自宅の土地建物があって,住宅ローンの残債がたんまりあって,しかも,妻が連帯債務者なんてケースは,本当に,悩ましいです。
3.
とりあえず,このケースでは,夫はそのまま自宅に居住して住宅ローンを払っている,妻は子を連れて別居して,働くシングルママさんの大変厳しい生活をしているとします。まあ,この日本社会では,本当に働くシングルママさん大変です。
そーいや,「Woman」というドラマがありましたね。
満島ひかりさん主演。あの「mother」の脚本家・坂元裕二,田中裕子も出ています。
子役は鈴木梨央・・・・あの,芦田愛菜がいない・・・って言い間違えちゃう「明日,ママがいない」の芦田愛菜と共演して最近,なんかCMとかの露出も多い彼女です。
「Woman」は離婚じゃなくて死別なんですが,いやぁ,働くシングルママは本当に大変です。
あかん,脱線してもうた。
しかも,この話題は,婚姻費用と養育費に似つかわしいかも・・・・。
まあ,働くシングルママさんの困窮状態の中でですね,いきなり夫さんは,住宅ローンを一定部分負担しろ~とか,婚姻費用や養育費では住宅ローンの負担を考慮しろ~とか言い出すわけです。
まあ,その気持ちは分からんでもない。
この日本,男も大変。非正規雇用,首切りetcなわけでして。
離婚する女と男がいがみ合うようにさせられている社会全体の問題が大きいよなぁとか一気に話を大きくしたりします。
婚姻費用,養育費と住宅ローンは置いといて,まあ財産分与で住宅ローンがどう扱われるか。
4.
財産分与は積極財産の分与であって,マイナスの財産の分与は想定していないと言い切っちゃうのも一つのあり方です。
しかし,妻も連帯債務者になっているとそうはいかないんですね。
対金融機関では妻も全責任がありますから。
あと,公平の観点からすると,円満な家庭が続くことを互いに信じて生活基盤のための自宅を購入し,いざ婚姻関係が壊れたら,そこに済む夫が自宅の資産価値を大幅に上回る住宅ローンを背負うのは公平なのか?って問題意識が出てきます。
そうすると,まあ,こういう考え方が出てきます。
いか,思いっきり,端折って説明しますね。
【1】.まず不動産の問題
(1)
まず,対象不動産の正確な評価を行う(注1) A円
(2)
次に,対象不動産の夫,妻の実質持分割合を計算する(注2)
★登記上の名義じゃないです。「実質持分」ってとこがミソです。
妻 α%
夫 β%
(3)
妻の実質持分を夫に売却すると考える。その代金B円
B=A×α
【2】.次に住宅ローンの問題
(1)
住宅ローンの夫と妻の負担割合を設定する。
①案 半々にする。
②案 基礎収入割合にする(注3)
この場合の妻の割合 w
この場合の夫の割合 h
私は,原則②案だろって思っています。
(2)妻が負担すべき住宅ローンの額を計算する。住宅ローン残債総額をD円として。
妻が負担すべき住宅ローンは,
②案 基礎収入按分ならD×w円
【3】 そして【1】と【2】をくっつけちゃいます。
不動産の妻実質持分の売却代金額(A×α)円を夫から妻に支払わせるという考えで,妻の住宅ローン負担分(D×w)円から,売買代金分を夫に負担させることにする。
その結果,妻の住宅ローンの負担は,
(D×w-A×α)円
5.
とまあ,こんな風に一応計算できるかなとか思っております。
問題は,随所にあります。
注1,注2,注3が,実は結構,大変な作業です。
特に注1なんか,固定資産税評価額でいいだろ~とか簡単に考えちゃうと,妻はとっても不利益を被ることがあります。
また,一応,【D×w-A+α】が計算できたら,妻の方は,その負担を慰謝料で差引させましょうってことで,慰謝料問題に話がリンクしたりします。
また,じゃあ,そういう負担があるとして,離婚後の養育費はどうなるんだとか・・・・。
離婚の問題って,相互にいろいろ絡んで絡んでねばねば~ってなっちゃいます。
別れたいのになかなか粘着して別れさせてくれない・・・・離婚を障害するのはDV夫の支配欲求だけじゃないんですね。
本当に,溜め息が出ます。
しかし,これらは,すべて,「意味のある我慢」です。
だってさ,DV夫の支配によって自尊感情が剥ぎ取られて無力化されてどんどん卑屈になっていく日々,怯えて萎縮して暮らす日々から,自分自身の選択で生きていく,自分一人分の人生を自身が操舵して生きるようになるための道のりですもの。
心身ともに健やかでいられること,それが本当にかけがえのないものであり,それを取り戻すためのステップです。
意味があることです。
そして,「意味」を感じられることであれば,人は,けっこう頑張れるものです。
「意味のない我慢」の日々から,「意味のある我慢」の日々を経由して,健やかな生活へ!
うーん,財産分与の記事なのに,やっぱこうなるんかい!?という読者の皆さまの声が聞こえてきそうです。
だってさ,私があれこれ財産分与で悩む事件って,ぜーんぶDVの被害者の案件なんだもん・・・・。というか,私,DV加害者の依頼が皆無という幸せな状態を神様からいただいておりますので,まあ,そうなって当たり前か・・・。
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