DVを暗示する鳥籠の中のつがいのインコ・つがい水色インコ頭白in鳥籠②~ドラマ『mother』 | 金沢の弁護士が離婚・女と男と子どもについてあれこれ話すこと

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石川県金沢市在住・ごくごく普通のマチ弁(街の弁護士)が,日々の仕事の中で離婚,女と男と子どもにまつわるいろんなことを書き綴っていきます。お役立ちの法律情報はもちろんのこと,私自身の趣味に思いっきり入り込んだ記事もつらつらと書いていきます。

ネタバレ注意
 2010年のテレビドラマ『mother』
についてのシリーズです。ネタバレしますので,それが嫌という方はお読みにならないで下さい。

 前回記事
 まずは第1話ラストの確認~つがい水色インコ頭白in鳥籠①~ドラマ『mother

では,つがい水色インコ頭白in鳥籠の初登場シーンについて,第1話のエンディング,「泣き顔スマイル」が流れ出す直線から,そのストーリーを追いました。
 ちょこちょことしもちゃん的に気になっている部分を挟みつつ。


 さて,私のこれまでのマニアック分析をお読みいただいた方は,もう,私がつがい水色インコ頭白in鳥籠で,何を言おうとしているかお分かりでしょう。

 ずばり,それが象徴するものは,

 「こうあってほしい夫と妻の関係」のイメージ
 裏的には,そうあっては欲しくないDVのイメージ

としもちゃんは考えます。
 そして,「こうあってほしい夫と妻の関係」を得られなかった深刻なDV被害者・葉菜(田中裕子)の,こうあってほしかった願いが,そのつがいインコを見つめる葉菜のなんともいえない表情に表現されていると私は考えます。


 しもちゃん的には,児童虐待とDVはセットです。

 そして,児童虐待もDVも,家庭が「監獄」になるという点が共通です。

 家庭は,支配者である暴君(男)の存在によって,監獄になり得る,
 家,家庭というのは,最初から,そういうものとして,「女と子ども囲い込む」ものなのであるというメッセージを,しっかりと日本全国の家庭のお茶の間に発したこと。

 しもちゃんは,このドラマ・『mother』の価値のひとつをその点に見ます。
 私的には,「母性万歳」的なものよりも,この家,家庭に対する現実直視の基本認識をしっかりとメッセージとして流したことを第一に買いたいです。
 そして,私は,それを上手く滑り込ませたことに,脚本家坂元裕二のコワいところを見るのです。


 さて,このドラマ『mother』では,沢山の,「囲うもの」が出てきます。

 第1話で言いますと,さしあたり,私が気づいたものは,以下のようなもの。

 学校
 奈緒(松雪泰子)のアパート
 鈴原家
 芽衣(酒井若菜)のお腹(子宮)
 道上家
 ハムスター「すず」の籠(底は水色)
 大学
 郵便ポスト及び「赤ちゃんポスト」
 牢屋(海岸での怜南の台詞)
 列車と寝台客室
 つがいインコが入った鳥籠
 スミレ理髪店

 そういう眼で観るともっと出てくるかも。
 全部を追うと切りがない話になりますが・・・・・
 さしあたり,

 「桃の家」
 茶道の家元制度
 児童養護施設
 留置施設(代用監獄)ないし拘置所
 病院
 保育器
 …・・・・

 これら「囲うもの」について,次の記事では,「囲う」の意味を考えつつ,さらに脚本家坂元裕二のコワサをチョロっと確認したいと思います。

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