前記事弁護士を選ぶ(女性の方へ)・3-1~3人くらいの弁護士に法律相談をして,その中から選ぶ①の続きです。
前回,3人くらいの弁護士に法律相談をしてその中から選びましょうというお話をしました。竹下小夜子先生,麻鳥澄江さん,鈴木隆文先生の引用がほとんどでしたが(汗)。この記事では,その文章を補足していきます。
まず,選ぶにあたって,どういう点に注意されたらよいか,私の考えを列挙してみましょう。いろいろな要素があって細かく言い出すときりがありませんので,骨格として,次の4項目に絞りました。
①その弁護士と話をしていてストレスを感じないか。逆に,教祖様のように強く惹かれてしまってないか。あなたが気のゆるせる友人と話しているのと近い感覚で話ができるのは誰か。
②それぞれの弁護士で見解が一致するところと見解が食い違うところについてどのように考え,どのように相談を進めるか。
③今後の見とおしについて,あなたが取り得る複数の選択肢について具体的に説明をしてくれ,そのメリット,デメリット・リスクを詳しく説明してくれたか。
④弁護士報酬や経費について,きちんとあなたに説明してくれたか。また,あなたの収入や資産を確認し,弁護士報酬について,法テラスの民事法律扶助の利用という依頼者にとってまことにありがたい制度を選択する可能性を考えてくれたか(法テラスの民事法律扶助については,これから詳しくお話ししていきます。)。
この4項目の総合判断で,あなた自身が決めるのがよいかと思います。
私は,前記事3人くらいの弁護士に法律相談をして,その中から選ぶ~弁護士を選ぶ(女性の方へ)・3-1で,相談者が私への依頼を即決し,私もまたその依頼を積極的に受けたいと思っている場合でも,敢えて,他の2人くらいの弁護士の法律相談を利用して熟慮することを進めることがあると書きました。
そんなおり,私は,相談者に,自分自身がその方の事件をやりたくないという理由でそう話しているのではないということを,しっかりとお伝えします。そして,その相談者の方が他の2人くらいの弁護士の法律相談の後に私に依頼したいとなったなら,私は喜んでお引き受けするつもりであることをその方にお伝えします。
そんなおり,最後に,こんな喩えをします。
それなりに値段のはる服を買うとき,何着も試着しませんか?。
試着して鏡を見て,横向いたり,後から振り返ったり。気に入らないと別のお店に行ったりもしませんか?
それと同じようにしていただいていいんです。
さて,次から順番に,この記事の①から④を説明していきましょう。
次の記事に続く…