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しもむら内科クリニックのブログ

高槻市にある内科のクリニックです。漢方を中心に臨床の話題や雑談をしていきたいと思います。

久しぶりの更新です。

講演会のスライド作りで忙殺されており、なかなか更新できませんでした。

(実は1回ブログを書き上げたのですが、保存せずにブラウザを閉めてしまって、パーになったことがありました。)

 

タイトルを見てなんじゃそれは?と思った方が多いのではないでしょうか。

デルタ株からオミクロン株に替わって重症化のリスクは減ったとは言うものの、感染して味覚障害を起こした患者さんもいました。

やっぱりかからないことが重要なんですね。

さて、読者の方々の親しくしている友人や親族の人にコロナウイルスに感染した方はおられるでしょうか?会社の同僚や同僚の家族は除外してください。

おそらく大半の方が、“かかった人はいません。”と答えられることでしょう。

当院でこの質問を全体の7割ぐらいの患者さんにしてみたのですが、9割5分ぐらいの患者さんが、“かかった人はいません。”と言われました。

そうなんです。コロナウイルスは流行っていないのです。

“えっ?ウソ~。大阪府では5000人ぐらいの人がかかっているやん。”と突っ込まれた方も多いことでしょう。

私が住んでいる高槻市でも少ない日で250人程度、だいたい350~500人の人が毎日コロナウイルスに感染しています。

この事実からは、“コロナウイルスは流行っている。”と言うことになります。

“何が言いたいのかわからん‼”とイライラしてきていませんか。

当院に通院されている患者さんのまわりにコロナ感染者がいないという事実と報道のとおりにかなりの感染者が出ているという事実をどう考えるのか?

この二つの事実を一つの集団で考えようとすると無理があります。コロナウイルスも感染症ですので、集団の一部に感染者が発生すると必ず全部の領域まで拡散していきます。2年以上もの間感染者が発生しないということは考えにくいです。

では、こう考えればどうでしょうか?

全くコロナウイルスがいない集団とコロナウイルスが蔓延している集団の二つが境界を接することなく存在している。

そうすれば、感染者が全く発生しないという事実と感染者が蔓延していると言う事実を説明できるのではないでしょうか。

私も含めてですが、コロナウイルスには感染したくない人たちは、マスクをして、あまり出歩かずに、人との接触を最小限にしています。だから感染機会が少なくなって、感染しないのです。

では、コロナウイルスが蔓延している集団の特性を考えてみましょう。

この集団に属している人たちはワクチン接種をしているでしょうか?

この質問を診察室ですると、“みんな打っているんじゃないんですか。”と言われることが多いです。ワクチン接種を人口の7割程度が済ますと感染が終息すると言われているので、ワクチンを打っていれば、蔓延することはないのです。

そうです。この集団の人たちはワクチンを接種していないのです。

さらに、単独行動の場合は感染機会が全くないので、感染はしません。例えば、会社員の人が駅までバスに乗って行って、駅で電車に乗り換えて、目的地で降りて、会社まで歩いて行って、自分の席で事務作業を行って、時々上司に呼ばれてマスクをした上で指示を受け、終業後はどこにも寄らずに帰宅をしてというようなことだと、多人数で一緒に行動していないということで“単独行動”と言うことになります。そうなんです、基本的に会社は感染場所ではないのです。例外は、感染者が出社した場合に、自分のとなりの席に座っていて、同じ空間の空気を共有するとうつることがあります。基本的にはコロナウイルスは、咳やくしゃみをする、大きな声でしゃべるという飛沫感染がメインですので、マスクをしていると感染することはありません。しかし、感染者に同じ場所に居座られると空間の中のウイルスの濃度が上がっていくので、空気感染する可能性が出てきます。どちらにしてもこのケースはクラスターの発生源にはなりにくいと思われます。

言い方を変えましょう。

マスクをせずに集団で行動して、ワクチンを接種していないのはどんな人たちですか?

ここまで来ると、大半の人たちが、“あ~。”と言われます。

 

20歳代から30歳代の男性の飲み会が感染の中心なのです。実際に私が非常勤で外来をしている大学病院でも発熱外来受診者の6割程度が20歳代から30歳代です。

2年前の今頃に日本における感染場所が居酒屋と気がついて、患者さんには居酒屋危ないと言っていたのですが、その頃にコロナ感染の講演会を聞きに行ったときに、演者の先生が“コロナウイルスは居酒屋とカラオケでうつります。”と開口一番言われたことで、自分の思っていたことが確信となりました。

いまだにコロナ感染の中心は居酒屋なのです。

デルタ株感染が終息して、完全に風が凪いだ時にみんなが大丈夫と思って外出機会が増えてしまって、自粛することがなくなってしまったのですね。

先日、かかりつけの患者さんが飲みに行ってますよと言われたので、感染リスクが高くて危ないよと説明しましたが、始終にやにや笑っていて、止めますとは言われませんでした。(この患者さんは後日コロナウイルスに感染しました。) 世間では飲みに行くことは悪いことではないと思う人も増えているということになります。

 

最後に政府が非常事態宣言を出すかどうかについて。

私が首相なら絶対に出しません。

なぜかと言うと。

先ほど書いたように国民の7割が免疫を持てばコロナ感染は終息していくのです。

ところが、20歳代から30歳代の人たちは、現実世界に生きていなくて、SNSというバーチャルな世界に生きているので、偽の情報に操られています。コロナワクチンを打って熱が出るくらいだったら、かかった方が良いと思っている人たちなので、ワクチン接種をしません。

この世代が残っている限りはコロナウイルスを自分の体を使って培養し続けるひとが存続するということなので、いつまでもコロナ流行の芽が絶てないということです。

感染拡大の元になっているのに、ワクチンを打たない。

ところが、うまい具合にオミクロン株は20歳代から30歳代にかかっていっています。

もし非常事態宣言を出して感染拡大を止めるとどうなるのか?

20歳代から30歳代にコロナウイルスが残存しているので、次の第7波が必ず来ます。また数ヶ月に及ぶ自粛生活が待っているのです。経済は停滞して、不況となるかもしれません。

ワクチンを打ってくれないのだったら、かかってもらって免疫を持ってもらいましょうと考えることもできますよね。

それが証拠に、専門家会議が今までは“不要不急の外出は止めましょう”と言っていたのにもかかわらず、オミクロンでは“人数を限った会食は可能です。”とか“移動可能です。”と今までとは手のひらを返したような発言をしています。

うがった見方をすれば、今まではやめてだったのが、今回はもっとやってよと解釈することもできます。

政府からすると、現状を許容すると、次の第7波が来ないので、経済を立て直すことが可能になります。

 

コロナウイルス感染の現状を書いてきましたが、おわかりいただけましたでしょうか。

今まで通りの感染対策をしていると、うつることはありませんので、ビクビクせずに気持ちをおおらかにして生活していきましょう。

 

 

 

現在インフルエンザワクチン予防接種を行っています。

予約なしで、来院時にワクチンの在庫があれば、来院当日に接種します。

しかし、今年はワクチンの生産量が例年より少ないと言われており、供給自体が不安定です。

接種希望で来院されても在庫がない場合が想定されます。その節は申し訳ありませんが、ご了承お願いします。

 

コロナワクチンありません。

個別接種を行っていましたが、9月以降の入庫のめどが立たないため、ワクチン接種の予約を停止しています。

申し訳ありませんが、ワクチン接種希望の方は、高槻市が行っている集団接種(JR駅前グリーンプラザと富田の西部地域保健センター)での予約をお願いします。現在45歳以上の方と基礎疾患ありの方が対象となっています。