以前住んでいた二世帯住宅




たまたま前のお宅も二世帯住宅だった




うちは完全二世帯住で

お向かいさんは

部分的に二世帯だったようだ





そして

引っ越してきた時は

家族構成も同じだった




旦那さんの両親

自分たち夫婦

娘2人 

それぞれ4、5歳くらい年上だったのかな?!




そして偶然にも 

奥さんのお里は私と同じ





本当によく似ていた





顔を合わせたら

あいさつ程度

そんなに親しかったわけでもなかったけど

奥さんは組の集まりなどの時は

私の話相手になってくれました

年配の方が多かったので、

比較的歳が近い

お向かいの奥さんは話しやすかった







家族のメンバーが

ウチと同じだったお向かいさん




私たちが引っ越してきて

しばらくしてお義母さんが亡くなった





そして10数年後

長女さんが県外の大学進学で

家を出た

そして他県で結婚




それから

旦那さんが癌になり

2年くらいの闘病の末に亡くなられた

おそらく50代だったと思う




それから数年後

お義父さんも亡くなられた





旦那さんとお義父さんが

他界された順序は違ったけど




ウチと似ている

と思った





私たちが

二世帯住宅からマンションに

引越しを決めた時

いろんな思いがあったけど






私の心の片隅には

ほんの少しだけど

こんな思いもあった





旦那さんが肺がんになったこともあり




お向かいさんを見ていて





この土地を離れれば

私の旦那さんは

逃れられそうな気がした







偶然にも似た境遇になってしまった

ウチとお向かいさん




なんの根拠もないんだけど

何か因果関係を感じてしまう









引越すことを決め




旦那さんが乗っていた自転車を

処分することにした





防犯登録を解除する為に

旦那さんの自転車を押して

近くの交番に行った

空気入ってなくて乗れなかったあせる




旦那さんは


体調を崩す前は

この自転車乗って

会社に行っていたのだ



闘病中

歯医者さんに行く時は

この自転車に乗って行っていたのだ




確かに旦那さんがいた


でも今はいない現実


頭の中で結びつかない





防犯登録をした時の

旦那さんが書いた文字に



心が動く





解除手続きをしなければならなくなった

事がやるせない悲しい