賃貸不動産物件の動きが活発になる需要が高まる時期になってきました。
賃貸マンションにおいて、単身者向の物件は、この1月、2月、3月の三ヶ月間に動きが集中します。この時期を需要期もしくは繁忙期と呼ぶことがあります。
では、この時期に家賃相場はどのように変動するのでしょうか。一般に家賃は経済情勢の変動には鈍感であるとされています。毎月継続する家賃が敏感に変動すると借りる人が困ってしまうからです。とはいえ、やはり、この時期には高くなるのですかという質問が増えるのも確かです。
そこで、この時期の家賃相場を実際の平均賃料データから確認してみましょう。下記に参照するブログでは、下北沢の1Kタイプの賃貸マンションに着目して、この時期の相場などについて考察しています。
「繁忙期(需要期の平均賃料からの家賃相場現況 1K・マンション編」
下北沢駅を中心として、その周辺エリアの駅である明大前駅、吉祥寺駅、笹塚駅、学芸大学駅、三軒茶屋駅、代々木上原駅の2013年1月の平均賃料データから、下北沢駅の家賃相場を比較しています。このデータを抽出した駅の中で、下北沢駅はちょうど真ん中の平均賃料値であることが判ります。
「下北沢駅の家賃相場を他エリアの駅の平均賃料と比較 2013年1月」
平均賃料の値を、2013年1月と2012年1月で比較し、エリア別の平均賃料がどのように変わったかを比較しています。去年と比較すると、下北沢駅のほか、三軒茶屋駅も家賃相場が下がっていることが分かります。家賃が高そうというイメージの駅に変化がみられます。
「下北沢駅の家賃相場を過去二年間の平均賃料で比較 2013年1月」
下北沢駅の相場を見ていくにあたり、2013年データを過去2年分(2011年・2012年)と比較しています。この三年で相場が下落した駅と騰貴した駅が分かります。下北沢は約4パーセントの下落が見てとれます。
これまで、下北沢駅の賃貸不動産物件は周辺エリアの沿線駅に比較すると高いという印象があったと思いますが、2013年1月のデータを見ると、むしろ、他のエリアが騰貴した影響と、下北沢駅徒歩圏の賃貸マンションが供給過多で下がってきた影響とが、加味され、以前よりも安くなった印象に変わりつつあるように思います。これまでの家賃相場のイメージが少し変わるものいえるのではないでしょうか。