第1142話 明智光秀(9)光秀の実像と謎 | 時代劇本舗

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【時代劇こぼれ話】明智光秀

         (9)光秀の実像

 

明智光秀については、本能寺の変を起こ

した動機が不明なことを含め、いろいろ

と謎の部分があります。(ちなみに、教

科書に載っていたあの弱弱しい感じの肖

像画は、最近別人と断定されました…笑)

     ↑

 これは別人らしいです!(笑)

 

小説などでは、光秀は保守的な人物で、

仏教や古来の伝統を重んじ、朝廷や幕府

を崇拝していた、という形で描かれてい

ます。竹中直人さんが主演の「秀吉」で

は、比叡山焼き討ちを命じた信長に抵抗

し、意見を述べる光秀を、信長が刀の鞘

で打ち据える場面がありました。

 

     ↑

 これは、光秀の木像であるらしいです。

 

 

しかし、最近の研究では、比叡山焼き討

ちをもっとも積極的に行ったのが光秀で

あるらしい、とされています。ただの保

守派であれば、あれほど信長に重用され

ることは無いと思われます。たぶん、当

時としてはかなり合理的な考え方を持っ

た人物だったのではないでしょうか?

 

さらに、面白い説があります。光秀は、

山崎の合戦の後、落ち武者狩りの手にか

かって自害したとされていますが、実は

生き残り、徳川幕府の成立を助けた僧侶

天海僧正」になった、というものです。

突飛な説に見えますが、天海と光秀には

共通点が多く、天海の周りには桔梗紋が

多く使われていること、日光に明智平と

いう地名が残っていること、天海が熱心

に豊臣家の滅亡のために計略を巡らして

いたことなど、天海=明智光秀という構

図を裏付けるものがあるのだそうです。

本当なら、実に波乱万丈な一生でありま

すなぁ。あと、光秀は正妻を大変に愛し

ており、その妻が死ぬまでは一切、側室

を置かなかったそうです。来年の大河ド

ラマでも、光秀の妻が登場するはずです

から、愛妻家ぶりを確認してみるのもま

た一興ではないかと思いまする。

 

お読み頂き、有難うございましたm(_ _)m