第1029話 決め台詞(6)暴れん坊将軍 | 時代劇本舗

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【時代劇こぼれ話】決め台詞

        (6)暴れん坊将軍

 

暴れん坊将軍は、かの大川橋蔵版「銭形

平次」の888回に続く、832回とい

う、同一主演俳優で制作されたドラマの

中では第2位の長寿番組です。長寿すぎ

て、初期のシリーズと後期のそれとでは、

将軍様の体型がぜんぜん違う、というの

がちょっと残念なところでありますが。

時代劇チャンネルなどで第1シリーズを

見られたら、きっと驚かれると思います。

何せ新さんがスリムなこと!!!(笑)

 

さて、このドラマでの決め台詞は何か、

というと、まずは登場シーンからであり

ます。「俺は旗本の次男坊、徳田新之助

だ!」と名乗って、悪党の前に現れます。

ちなみに、吉宗の若き日の姓名は得田新

之助!史実と一文字変えているだけであ

ります。偽名どころか、音では本名その

ものですなぁ!(笑)

 

そして、番組後半に悪党の屋敷(或いは

店)に現れた時は、幕府の高官に向かっ

てこのように呼びかけます。

 

「愚か者め、余の顔を見忘れたか?」

「余、だと?」

 

しばし凝視する悪党。すると、江戸城で

座っている吉宗の姿がフラッシュバック

します。「う、上様!?」と平伏する悪

党に、吉宗は容赦なく断を下します。

 

「この場で腹を切れ!」

 

すると、悪党は何故か開き直り、

 

「上様を名乗る不埒な奴(曲者)じゃ。

出会え出会え。こ奴を斬れ、斬り捨てい!」

 

となります。ここで、吉宗は刀を抜き、峰

に返します。と、同時にお庭番が乱入。こ

ちらは峰打ちではなく、そのままばっさば

っさと斬りまくります。そして、悪党のボ

スだけが残ります。すると、吉宗は一言!

 

「成敗!」

 

お庭番二人がボスを斬り倒します。これに

て一件落着。実は、数回ではありますが、

吉宗が自ら御手討ちにしたことがあります。

再放送で捜してみて下され。

 

お読み頂き、有難うございましたm(_ _)m