第1003話 徳川将軍エピソード(3)吉宗は本当に暴れん坊か? と 箱根往きの駅弁 | 時代劇本舗

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時代劇と食べ物と酒などのことを徒然に綴る予定でござる。

夏休みをようやく取得し、箱根の温泉に

行って来ました。もちろん、乗るのは小

田急ロマンスカー。今回、往きは最新型

車両、帰りは最前列の展望席という楽し

みがあります。

 

 

 

お昼も奮発して・・・と言いたいところ

ですが、やや夏バテ気味ですし、夕飯の

量が多そうですから、軽く済ませること

にしました。京樽のミニミニお寿司「ば

らちらし」550円也。

 

 

今まで、この小さなサイズは売って居な

かったのですが、高齢化社会の時代の要

請なのでしょうか?それがしと猫奥さん

にはちょうど良い量でありました。

 

さて、泊まりは・・・!?

 

 

【時代劇こぼれ話】徳川将軍エピソード

   (3)吉宗は本当に暴れん坊か?

 

テレビでは松平健さんが演じていた徳川

吉宗、別名「暴れん坊将軍」。本当にあ

のような暴れん坊だったのでしょうか?

実際に、お城を抜け出した将軍としては

家光が居ましたが、吉宗が抜け出してい

たという記録は無いようです。ただし、

改革者としての彼はまさに大暴れしたと

いえます。

 

まず、御三家から将軍に就任した最初の

将軍であった彼は、紀州から大勢の家臣

を伴って江戸に入りました。そして、そ

れまで江戸城の警護と諜報活動を司って

いた伊賀・甲賀組をただの門番にしてし

まい、諜報活動については自分が連れて

きたお庭番に担わせることとしました。

江戸の消防力が弱いと知ると、それまで

の大名火消しや定火消しに加えて町火消

し制度を発足させ、既得権を奪いました。

さらに、大岡越前を重用し、彼を町奉行

として大いに活躍させました。江戸時代、

旗本などから大名になった人物は2人で、

越前と田沼意次でありますが、二人とも

吉宗が抜擢した人物であります。

 

さらに、将軍の後継争いが続いていたこ

ともあり、早々に九代将軍として長男の

家重を指名。言語に障害があった彼を、

それにかまわず将軍として決定しました。

そして、まだ男子が何人か居たので、御

三家の補完をする、という名目で「御三

」という大名家を創設し、自分の三人

の子を当主としました。それが一橋家、

田安家、清水家であり、それぞれ十万石

格として城内に屋敷を与えました。その

結果、その後の将軍は皆ほとんど吉宗の

子孫から選ばれることになったわけです。

 

江戸の市井で暴れたわけではなく、江戸

城の中で政治的に大暴れしたのが吉宗で

ございました。

 

お読み頂き、有難うございましたm(_ _)m