第940話 勝者が書く歴史(3)例えば、厳島の戦い と 年末ラーメン締め@八蔵 | 時代劇本舗

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時代劇と食べ物と酒などのことを徒然に綴る予定でござる。

今年の仕事納めの前日、今年のラーメン食べ

納めに行って来ました。松陰神社前駅近くの

八蔵」であります。

 

いつもの通りに「ラーメン・チャーシュー・

玉子」の食券(1000円)を買い、さらに

海苔増し(100円)を購入。今回も自分へ

のプチご褒美ランチです。

海苔が先に来て・・・

ラーメンも到着。この日も寒さのせいか非常

に混みあっていましたが、何とかランチタイ

ム内で食べ終えることが出来ました。

ここのスープが好みなのでございます。

これがオイラの年越し蕎麦代わりです!!!

 

 

 

【時代劇こぼれ話】勝者が書く歴史

        (3)例えば、厳島の戦い

 

勝者の歴史は、秀吉や家康だけではありませ

ん。戦国時代のその他の戦いでも当然に勝者

側の記録が史料として残されています。毛利

元就についての歴史も、そういう点では同様

であると思います。

 

例えば、厳島の戦い。大内義隆を滅ぼし、実

権を握った陶晴賢と毛利元就が中国地方の覇

権を賭けて争った戦いであります。だいたい

の歴史書では、「陶晴賢の2万の大軍を、狭

い厳島に集め、そこを3千余の毛利軍が早暁

に奇襲をかけて破った」と書かれています。

本当にそんなに上手く行くものでしょうか?

まず、陶軍2万がかなり怪しいのです。大内

義隆の版図は、周防・長門・豊前・石見の四

カ国。かなり後で行われた太閤検地の段階で

の石高を合計しても55万石であります。戦

国時代の動員兵力は通常の場合、1万石当り

で250~300人とされていますので、こ

の四カ国の動員数は1万6千余です。石見銀

山などの収益があるため、もう少しは可能か

も知れませんが、謀反を起こし、前の領主に

取って代わったばかりの陶晴賢に2万もの動

員はまず無理でしょう。一方、安芸国の国人

衆の代表格になっていた毛利家の動員力は、

安芸50万石の半分としても7千以上。従っ

て、定説ほどの兵力差はありません。

しかも、村上水軍の援助を得ていますから、

機動力では上回っていたでしょうし、奇襲で

すから敵方の兵士のかなりの部分が逃げ散っ

て、ほぼ互角の兵力でぶつかったのではない

かと思われます。日本三大奇襲の一つと言わ

れる厳島の戦いですが、こう見てみると元就

の計算通りの戦いだったのではないかとも思

われます。

 

本日もお読み頂き、有難うございましたm(_ _)m