もう先週になりますが、福島県の郡山にて、「監理責任者等講習」を受講してきました。

 

この「監理責任者等講習」、一般にはまだまだ馴染みのないものだと思いますが、昨年11月からの新しい技能実習制度において、ある一定の人々に受講が義務付けられることとなった講習です。

 

具体的には、技能実習生を受け入れる監理団体(事業協同組合など)の実習責任者・外部役員及び外部監査人は、3年に1回以上、必ずこの講習を受講しなくてはなりません。

 

また、監理団体の監査を担当する職員がこの講習を受講すると、優良認定のポイントとして加算され、技能実習生を長く受け入れられるようにするためなどの材料とすることができます。

 

その他に同じく技能実習制度における講習の種類として、実習実施者(実習生が配属される組合傘下の企業など)の技能実習責任者が必ず受講するとされている「技能実習責任者講習」や、同じく実習実施者の技能実習指導員や生活指導員が受講すると優良認定のポイント加算がされる「技能実習指導員講習」「生活指導員講習」などのものもあります。

 

自分は、お付き合いのある組合さんの外部監査人になる可能性もあることから、今回、監理責任者講習を受講しました。

 

講習は朝から夕方まで丸一日、最後に理解度テストまであります。

現在は経過措置があるので、合格を要件とはされないようですが、100点満点中80点を取らなければ、受講証明書をもらえなくなるそうです。

 

講義内容は、「外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律について」、「監理団体としての職務遂行上の留意点について」、「出入国管理及び難民認定法について」、「労働関係法令について」、「個人情報の保護の取扱いに係る技能実習法の遵守と公正な採用選考の推進について」、そして理解度テストを挟んで、その採点中に「監理団体としての職務遂行上の留意点について」という6コマで行われました(それぞれのコマごとに時間のボリュームは異なります)。

 

理解度テストは、ある文章の正誤を○×形式で問うものが20題出されるというものですが、真面目に聞いていないと間違いかねないと思いました。20問中5問を間違えると落第というのは、けっこうハードルが高いのではないでしょうか。