つづきです



4月になり

ソファーの上にいつもぴょんと飛び乗って

ちょこんと座るマルが

もう一人じゃ上がれなくなりました


なのでマルサイズの柔らかい座布団を購入し

マルの定位置は座布団の上になりました

床との段差はそんなに無いので

一人で移動もできるし

マル的にも「この座布団いいね!」と言ってるかのようにご機嫌なお顔をしてました


奇跡が起こって腫瘍が

無くなったりしないかなとか

そんな事を日々思いながら

一緒に穏やかに過ごしました


余命宣告を過ぎてからも

マルは おはようって 

私の隣に居てくれました



でも5月に入ってから

徐々にマルの体に異変が見え始めました


床あちこちが濡れてて、ん?なんだ?

水?と思ったらマルのおしっこ。


マル本人でも気づかない尿漏れが頻繁にあり

この時からマルが座る座布団や寝る場所には

シートを敷くようになりました


あと

後ろ足がフラフラで上手に歩けないのですが

マルは「歩けるよ」って前足で踏ん張って歩こうとするので補助しながら様子を見てましたが

それも日に日に難しくなってきたので

マルを抱きトイレまで連れていって

終わったらまた抱いて座布団の上へ

この繰り返しでした


移行上皮癌だとしたら

骨に転移してるのかな

でも苦しんだり痛そうな雰囲気は

ありませんでしたが

マルが

痩せて小さくなっていくのがわかりました


少しでも体に良いものを摂りいれようと

主人がいろいろ調べてくれて

ご飯にサプリや亜麻仁油や漢方などを混ぜながら食べさせたりしました


嫌がるかなと思いながらも

しっかり完食してくれました


マルはいい子だねーー!!

えらいねー!全部食べたねー!!!

食べ終えた後はたくさん撫でて

褒めてあげました


それから

2週間ちょっとを過ぎた518

マルが完全に寝たきりになりました

意識はしっかりあります


ご飯食べたいな

おしっこしたよ

うんちしたかも 

と、声や小さな動きで教えてくれました


ほんっといい子なんです


シートを取り替えつつ

寝返りさせて、体や首の位置は

心地悪くないかなとか

タオルを重ねてみたり

ウェットティシュで顔や体を拭いていると

気持ちよさそうに目を瞑るんです

この瞬間ホッとします


朝は

起きたら抱っこして

リビングの座布団の上へ


ご飯は、いつものが飽きてしまったのか

食べなくなったので、


以前あげてたチキン&ビーフのドックフードをあげてみたり、

硬いのが食べづらいかなと思い、

ふやかしたドックフードにササミを足してみたり

あれこれ工夫してみると、

勢いよく食べてくれました

食べてくれるだけ安心、、


お尻も清潔にしたいので

お風呂に入れたり

できる限りの事をやりました


24

いつもと同じように

マルを抱きリビングの座布団の上へ


ご飯をあげると一口も食べません

こんなの初めてです

少しも食べてくれない


とても心配になり

起きてきた主人に話をして

主人からご飯をあげてみたら

パクパク食べ始めました


よかった、一安心。。


この日もマルの居場所をキレイにして

のんびり横になるマル

もうすぐ5月も終わるよ

余命12ヶ月って言われたけど

マルはもう少しで3ヶ月になるなぁと思いながら

マルはすごいよ ほんとすごいよ


夜になり

マルが何か伝えようとしていたので

お尻を見てみるとうんちをしていたので

掃除したのですが

かなり汚れていたので

いつものようにぬるま湯でお尻をキレイにした後、

容態が急変しました


目が左右に揺れはじめ

横になっているのに平衡感覚が取れていないような、今まで見たことのない症状が現れました

動物病院に電話をして

マルの病気の事やその時の症状を伝えると、

まずは検査をしなければいけないので

一泊してもらうことになりますと。



また検査。


マルは病院で過ごすの?



無理



もう無理だよ、


もう無理だよ、、



寂しい思いさせたくないし

車にほぼ乗ったことないから酔ったりとかしちゃうかもしれないし

マルを今動かすことは

状況がもっと悪化するような気がしたので



連れていくのをやめました



時間が経つに連れて

目の揺れは落ち着きはじめましたが

マルはギリギリのところを彷徨っている感じでした

目を見ると

こっちに戻ってきてくれたり、

また遠くを見つめたり、

何度も繰り返してました


たくさんマルの名前を呼びました

そばにいるよ 安心してね

大丈夫だよ 寂しくないよ

もう頑張らなくていいんだよ

もう十分がんばったよ

たくさんたくさんマルに想いを伝えました


最後にマルは小さく鳴いて


静かに息を引き取りました




マルは最期の最期まで

必死に生きてくれました






この日のマルのご飯、

私があげた時、食べなかった理由ですが


きっとマルは

ご主人様から最期のご飯を食べたかったのかもしれません







マル 毎日可愛くいてくれてありがとう

   どんな仕草も愛おしいよ


マル 毎日癒してくれてありがとう

   落ち込む日があってもマルのおかげで

   元気になれたよ

   

マル 毎日いろんな表情見せてくれて

   ありがとう

   マルのその顔を見るたび

   優しい気持ちになれたよ


マル 私が体調崩した時、

   顔を舐めて大丈夫だよって

   そばで見守ってくれたよね

   本当に救われたよ

   ありがとう


   

 

 マルに出会えて

 私は幸せでした

 私もマルのように

 誰かを幸せに出来るよう生きなきゃ

 

 これからも空から見守っていてね


 今頃 元気に駆け回ってるかな


 大好きだよ マル








最後まで読んでくださった皆様

ありがとうございました