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このゴールデン・ウィークは思うままに、そして立て続けに『生物学のすすめ』

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の3冊を読みました。


生物学、脳科学、数学…
どれも自然科学ですが、ほとんど別分野。
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が、この3冊の本全てに登場する、つまりこの3分野全てにまたがって影響を及ぼした偉人が2人いたのですショック!

その1人が「近代哲学の父」と呼ばれたルネ・デカルトメラメラ
Wikipediaでも「フランス生まれの哲学者、数学者」とあるくらい、数学界におよぼした影響は多大なものがありますメラメラ
ルネサンスで古代ギリシャのギリシャ幾何学が「再生(ルネサンス)」した時代にデカルト(1596-1650年)がその場に存在したことがそもそもの発端。
デカルトは「ただの図形の観察」である幾何(学)と記号化された式を規則に従って計算する代数(学)を一致・対応させ、数と図形の統一を果たしました。
具体的には、線分に記号を割りふるという、我々が中学で習う数学である「解析幾何学」を構築したのがデカルトなのですショック!


もちろんデカルトは数学者でもあり哲学者で、しかもその形而上学的な立場から「(実体)二元論」を唱えました。
この精神的なものである「思惟実態」と物質的なものである「延長実体」が完全に切り離されているという二元論は、「意識」や意志をベースにした「行動」を論じる時には避けられない古典的な考え方です。


3冊の本に登場するもう1人はアラン・チューリング。
第二次世界大戦でナチスドイツの暗号「エニグマ」を解読し、1,000万人以上の命を救ったとともに、コンピュータや人工知能の原型を創り出した天才。
人工知能、つまり機械が知能をもつであろうと考えたチューリングの「チューリング・テスト」は人間の意志を考える上で非常に重要です。
『数学する…』の著者の森田真生は

「(前略)チューリングは『心』と『器械』で架橋する手がかりを数理論理学の世界に見出した(後略)」としています。

でもチューリングと生物学が結びつくイメージは全くありませんでした。
しかしチューリングは生物学に重要な研究を残しているのです。
第二次世界大戦後、チューリングはマンチェスター大学の計算機を使用して、生物の発生理論に重要な化学反応のシミュレーションをします。
これは「反応拡散系」と呼ばれるもので、こうした反応の偏りが形態発生上重要な偏りです。
特に反応拡散系の実際の科学反応「ジャボチンスキー反応」といいます。


「ジャボチンスキー反応」…

ただ言ってみたかっただけですにひひ


あ゛ぁぁ、チューリングの伝記、読みたくなってきちゃいましたえっ

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でもその前に『イミテーション・ゲーム』かむっ

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