合同 | 理学療法士養成校教員 下井ゼミ研究ノート

合同

今年は言語聴覚学科(ST)の学生とのカラミが多い年です。

新学期が始まってすぐ、下井班(学部ゼミ)の花見を大田原市内の城山公園で開催しました。その際、隣で花見をしていたのがSTの4年生で、速攻で意気投合。別の日ですが、その後飲みにも行きました。

別の日に、研究室で仕事をしていると、知らない顔が研究室を訪ねてきました。
話を聞けば、STの4年生とのこと。姿勢と呼吸機能について卒業研究をしたいのだが、姿勢についてはよくわからない。理学療法学科の友達に相談したら、下井に聞いてみろ、とのこと。なんで「姿勢」について、下井に聞けとアドバイスしたかは謎ですが、研究室を訪ねたそうです。

研究の細かい話を聞いてみると、かなり面白い内容です。
彼らがトピックとしている「最大発声持続時間(MPT; maximum phonation time)」というのは、簡便な呼吸機能検査です。下井が指導している老健勤務の院生(PT)が、以前このMPTを使って呼吸機能を評価していました。

そのSTの4年生達が、研究発表をするというので、先日、ST学科の卒業研究発表会を聴講してきました。



彼らの発表を含め、全17演題の発表のうち、3演題ほどを聴いてきました。
卒業研究ですから、内容もかなりマニアックで、他分野の下井も初耳な専門用語が飛び交っていましたが、かなり刺激を受ける内容でした。記憶などの高次脳機能は、やはりSTの方がより深く考えているな、と痛感させられたりもしました。
先日のIPE学会同様、他流試合で多くの知的刺激を受けました。


話しは変わりますが、昨31日に、宇都宮のホテルニューイタヤで、栃木県理学療法士会「創立40周年及び法人化記念式典」が開催されたので、参加してきました。


栃木県理学療法士会長 挨拶

約550の県士会ですが、式典には約100名の参加があり、盛況でした。


でも正直なところ、県士会単位になると、学会などは、どうしても規模が小さくなってしまうのは否めません。

だったら、こうした式典は別としても、同じリハビリテーション専門職として、県士会の学会などは、OTやSTと合同開催してしまえば面白いのに、と思いました。


同じように、大学内の卒業研究発表会なんかも、他学科からの参加をもっと促したり、合同で開催する意義は大きいのではないかとも思いました。他の専門職が、何をやっているか、何を研究しているかを知る絶好の機会ですし、違う視点からの指摘があればかなり刺激的です。
さらに学生レベルの共同研究まで発展したら画期的です。

今度、学科長に提案してみます。