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2009年11月29日

業界

テーマ:読書

最近、知らないうちに消極的になっている自分に気がつきました。しょぼん


詳細はまだ発表できませんが、最近、いわゆる「業界」の人と仕事をさせていただく機会がありました。その時、「業界」のノリや勢いに驚くとともに、感心させられたのです。


とにかく発想が鋭い。そして何事にも否定することなく、どんどん仕事が展開していくのです。



圧倒的ですえっ



確かに、理学療法や医療、福祉の世界に、「業界」のノリは必要ないかもしれません。
でも、そのエッセンス、特に前向きな発想力や仕事の取り組み方は必要ではないでしょうか。



さらに沢木耕太郎著『イルカと墜落』(文春文庫、2009)を読んで、「業界」の前向きな姿勢をリアライズしました。


新・下井ゼミ研究ノート-イルカと墜落




沢木氏は個人的に大好きな作家の一人です。
自らのバックパック旅行記の『深夜特急』が有名ですが、自分がスポーツをしていたこともあって、『敗れざる者たち』や『一瞬の夏』などのスポーツ・ノンフィクションが好きでよく読んでました。


大学院の東京キャンパスで仕事があった日、青山の本屋さん立ち寄って、平積みになっている沢木氏の文庫本『イルカと墜落』を見つけました。
最近、ビジネス本や読書などの実用書ばかり読んでいたので、この手の本は久しぶりです。
しかも、本の帯にある「窓の外の熱帯雨林がぐんぐん近づいてくる。どうやらこの飛行機は墜ちるらしい。」という文句も魅力的です。


どうも沢木氏は墜落事故にあっていたようです。知りませんでした。


自信が乗っているセスナ機がブラジルのアマゾンで墜落し、奇跡的に生還するくだりは、もちろん飛行機事故の経験のない我々にとっての未体験ゾーンを、沢木氏の文章力で実感させられます。


でも、そうした墜落記よりも、個人的には別の文章に釘付けになってしまった。
その文章とは、沢木氏が墜落するハメになった、ブラジル行きに同行したNHKのスタッフ国分氏の解説です。


『イルカと墜落』の解説には、沢木氏がブラジル行きを決める、居酒屋での会話のシーンが次のように書かれています。


「だが、僕のシドロモドロで要領を得ない話しを黙って聞き終えた後、沢木さんはどこか遠くを見るように、どれでいて、とても楽しげな表情を浮かべてこう言った。
『何か、話しを聞いただけで殆ど行く気になってきたよ』
こうして、沢木さんと僕たちの八十日間に及ぶ『運比べの旅』が始まった。」


50歳前半の沢木氏の、ある意味短絡的とも言えるこの思考と行動力に仰天します。とともに、読んだときに心に引っかかるものがありました。


どこかで感じたことがあるかも…シラー



あ゛えっ、「業界」の人との東京の仕事だぁ


この積極性、ノリ、勢い。
全く同じです。


年齢は関係ありません。


そう考えると、東京の仕事もかなりワクワクしてきました。

未知の「業界」に触れるということもあります。でも、それよりも、ちょっとコンサバになっている自分を教えてくれましたし、積極性、ノリ、勢いを学ぶ最高の機会かもしれないのです。にひひ

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2009年11月28日

視機能

テーマ:国際医療福祉大学

昨日27日は、国際医療福祉大学の視機能療法学科が主催した研修会に参加してきました。ニコニコ


「ちょっとの工夫で見やすさアップ 視覚補助具の活用法」という内容で、国立障害者リハビリテーションセンター病院の視能訓練士長 三輪まり枝先生の講義を受講しました。



新・下井ゼミ研究ノート-三輪先生
講師の三輪先生です




理学療法士にとって、視機能はもちろん他分野になります。

でも、いくら我々が努力して対象者の方の身体能力を改善・向上させても、床の障害物が見えずに転倒してしまっては、我々の仕事の意味がなくなってしまいます。


ですから、視機能について理解することは、理学療法士にとっても重要ですし、視機能の専門家である「視能訓練士」を知ることも重要になります。

教員としても、「関連職種連携論・実習」を担当していますので、学生に「チーム医療」を教える前に、自分が他・多職種をしらなくてはいけません。


また単純に、自分が知らないことを知ることができる、という意味でも、かなり興味のある研修会でした。


新・下井ゼミ研究ノート-視覚補助具



今回の研修会は、「視覚補助具の活用法」ですから、ルーペ(拡大鏡)などの視覚補助具を知ることができましたが、個人的に最も面白かったのが、「low vision(低視覚)」の体験でした。


下井も近眼で、メガネ無しでは運転もできませんし、人の顔がわからなかったりと、日常生活に支障が出ます。

つまり「low vision(低視覚)」です。


臨床現場でも、様々な「low vision」の方がいらっしゃいます。

65歳以上の方が対象となる介護保険分野では、特に白内障の方が多くいらっしゃいます。


白内障は、水晶体という目のレンズが加齢変化によって濁ってしまう疾患という程度の知識はありました。

でも今回の研修会では、実際に白内障の方がどのように見えているのか、という体験ができました。



新・下井ゼミ研究ノート-白内障

白内障で視力1.0の方が、新聞を見ると、こんな感じだそうです。


小さな文字はわかりません。

でも(文字の大きさが違うこともありますが)、白の背景に黒文字よりも、濃い背景に白文字の方が見えやすい、ということは今回始めて知りました。


知らなかった!

すごいショック!


ということは、介護予防教室などの高齢者が聴衆のプレゼンテーションでは、濃紺や黒といった濃い背景に白や黄色の文字でスライドを作ったほうがいいのかもしれません。むっ




と思ったので、講師の三輪先生に質問してみました。


でも三輪先生曰く、一概にそうとは言えないようです。


濃い背景に白文字では暗いという高齢者もいらっしゃれば、白い背景では明るすぎて眩しいという方もいらっしゃるようです。


難しい…しょぼん

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2009年11月27日

仮説検証

テーマ:国際医療福祉大学
学部3年生のカリキュラムはハードです。
夏期休暇中に臨床現場での3週間の「評価実習」があります。
実習も含めて、1、2年生で学んだ基礎知識を臨床に活用可能な知識・技術に展開していかなければいけません。

3年生のカリキュラムの1つに、「プロフェッショナル・スキル」という実技系の講義があります。
前期は実技の講義と実技試験。後期は、口頭試問とOSCE(Objective Structured Clinical Examination, 客観的臨床能力試験、通称:オスキー)が行われます。
OSCEとは、模擬患者に対して、与えられた課題をこなすもので、知識のみでなく、技術や患者・対象者への対応能力・マナーなども含めた、総合的な「臨床能力」が課題となる試験です。

下井の学生時代(下井は国際医療福祉大学3期生ですので、ちょうど10年前)は、「1000問試験」といって、とにかく課題を知識として記憶する試験でした。


どんどん臨床的になっていきます。


OSCEは来週からスタートします。OSCE前の口頭試問では、下井は「評価学基礎」という分野を担当しました。
「評価学基礎」の口頭試問では、例えば、脳梗塞患者の1枚のMRIをみて、その梗塞部位から推察できる症状と、すべき理学療法評価項目を挙げる、という課題が出題されます。

その時のキーワードは、「仮説」です。

目の前のMRIから、例えば「視床」が障害されていることが見て取れるならば、「感覚障害があるであろう」という症状の「仮説」を設定し、理学療法評価項目を選択しなければいけません。そして臨床現場では、実施した評価の結果から、その「仮説」があっていたか、あるいは間違っていたかを「検証」し、適切に仮説を修正しながら、問題点を見つけていきます。
さらに、対象者の問題点が複数、明らかとなれば、優先順位をつけて、問題点を解決する理学療法を選択して、実践していきます。

これが、臨床での思考過程、すなわち「仮説検証過程」です。


ところが、この「仮説検証過程」は、臨床に限った思考過程ではなかったのです。


内田和成著『仮説思考』(東洋経済新報社、2006)



内田氏の同書は、以前、このブログでもご紹介しました が、ビジネス、コンサルティングの思考過程は、この「仮説検証過程」と全く同じであることを教えてくれます。
例えば、コンビニエンス・ストア業界トップのセブン-イレブンは、この仮説検証過程で売り上げを増加させているといいます。さらに、「仮説→実験→検証のプロセス」を、とにかく繰り返すことに意義があるとしています。
理学療法も全く同様です。臨床では毎日、この「仮説検証過程」を繰り返しています。

さらに、先ほどのMRIから問題点を見つけるステップは「問題発見の仮説」で、次のステップである問題解決プロセスには「問題解決の仮説」を設定するとしています。


非常に明快簡潔です。


ビジネスやコンサルティングというと、ちょっと敷居が高い感じがするかと思います。でも、異分野の考え方を取り入れることは、自領域の考え方を確認したり、検証する上で、非常に有益です。
そうした意味で、同書は、学生も含めて、理学療法分野の人に一読をお勧めする本です。加えて、是非、学生時代に「仮説検証過程」を学んでもらえればと思います。


=訂正とお詫び=
11月25日付けの本ブログ「責任」にて、「同姓の広島の税理士さん『下井税理士事務所』」とご紹介しましたが、税理士の下井さんは兵庫県にお住まいで、大阪に事務所を構えられています。
訂正して、お詫び致します。
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