PERFECT DAYS | ロックで平凡な毎日

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昨日は「PERFECT DAYS」を観てきました。

「パリ、テキサス」や「ベルリン天使の詩」などを撮ったヴィム・ヴェンダース監督の作品。

舞台は東京、主人公を演じるのは役所広司。


古いアパートで1人で暮らす、トイレ清掃員の日常を描いた映画です。

朝早く起きて仕事に出かけ、丁寧にトイレを掃除し、昼休みに古いカメラで木の写真を撮り、仕事の後は銭湯に行って、地下街の飲み屋で一杯やって帰る。

寝る前に毎日布団で本を読む。

休みの日はコインランドリーに行き、写真を現像し、古本屋で文庫本を1冊買って、行きつけのスナックに行く。

古い洋楽が好きで、カセットテープで音楽を聴いている。

何も変わらないような日常に見えて、同じ日は二度とない。毎日、何かしら変化が起きる。


静かな毎日の繰り返しを描いた物語ですが、とても胸が暖かく、また切なくなり、観終わったあと、人生が愛おしくなるような作品でした。

ほとんど台詞のない役所広司の演技がとても素晴らしかった。

脇を固める登場人物達も味のある人ばかりで、どのシーンも飽きることがなかった。


今後の人生で何度も思い出すであろう、とても好きな映画に出会えました。