こんにちは、みなさんお元気ですか?
記事にするのが遅くなってしまいましたが・・・
昨年(令和3年)12月12日、茨城県筑西市にあるJR水戸線川島駅前に設置された、人面土器(人面付壺形土器)レプリカの除幕式が行われました。
こちらが人面土器のレプリカ(別日撮影)↓
人面土器は、昭和14年から3年にわたり行われた発掘調査で、川島駅の約1.5キロ南にあった女方(おざかた)遺跡から発見されました。同遺跡は、弥生時代中期に東日本で発達した再葬墓という墓制の遺跡。遺体を一度埋葬し、骨となってから再び壷(壷棺)などに納めて埋めるのが再葬墓で、稀に口頸部に顔のある人面土器が出土することがあります。女方の人面土器はその中でも最も精巧なものであり、入墨を想わせる目と口の隈どりが弥生人の風貌をしのばせる、貴重な遺物です。
今回のレプリカは、市民グループ「おかえりなさい人面土器プロジェクト」が市の補助金(合併振興基金活用事業)を受けて設置したもので、総事業費は約350万円。実物の人面土器は東京国立博物館が所蔵していて、同館が持つ実物の3Dデータをもとに、本物そっくりに精巧に作られました。
なお筑西市内には、JR下館駅の南北を繋ぐペデストリアンデッキにも、人面土器のモニュメントが建っています。
というわけで、JR川島駅前に設置された人面土器レプリカのお話でした。