田町駅について


エクセルシオールでダイチャンと合流して


きゃー!ってなって


おにいちゃーん(はぁと)ってやって


いざ、噂のマンションへ向かったよ。



向かう道すがら


私とパパスとえりちゃんで高まる気持ちをコールに換える


「ダイチャン家!」「あそーぶ!」「ダイチャン家!」「トゥキだからー」の延々リピート


「こらこら!住宅街でやめなさい!」



私たちを優しく諭すダイチャン


あーダイチャンだなぁ、この注意の仕方、ダイチャンだなぁ


と思うだけで


コールを止めない三人




マンションすごかった


まず入口に、短かめなエスカレーターついてた


そして受付があって、受付嬢二人いたし、受付で何か記入している客人みたいなのがいたし


ロビーすごいし


天井高いし


エスカレーター多いし


やたらとオブジェあった


絨毯敷いてあるし


フロアが全部、外気の入らない作りだった、


玄関の外も屋内だった


誰がどこの部屋に入ったかバレない外から少しも見えない構造のお忍びマンションだった


玄関はバリアフリーだった


お部屋にあるのは窓ってより、ガラス張りだった


お風呂のドア透け透けだった


くもりガラスじゃなかった


浴槽まるかった、泡と七色の光は出ないけど、ラブホテル風呂だった


リビングのドアも透け透けだった




相変わらず


毛一本落ちていなくて


いいニオイしかしないおうちだった


どこもかしこもイイ匂いだった




ダイチャン家についてまず


靴下を脱いだ


普段、先陣をきって靴下を脱ぐのはヤスピスの役割なのだけど


昨日はヤスピスが居なかったから


私が先陣をきって


靴下を脱いだ


「ほら、みんな、手洗ってうがいしろー」



洗面所からダイチャンが言い


「待って今靴下脱いでるからー」


と私が言うと


「私もー」


「俺もー」


とえりちゃんとパパスも言い


「おいおい、人の家ついてまずすることが靴下脱ぐことなのか?」


と言いながら


ダイチャンが来て


パパスは


「ダイチャン、俺、短パンがいい」


と言い、ズボンも脱いでいた。




「足を洗いたい」



えりちゃんが言い


「俺も」「私も」となり


みんなで順番に足を洗った


お風呂にあったボディーソープは名前の表記が英語で果物の香りのするお洒落なもので


超いい匂いがした




足を洗い


すっかりリラックスムードになり


気持ちのいいソファーで各々で過ごしていると(無言)


「自由すぎじゃね?おまえら、それぞれすぎじゃね?」


「静かじゃね?」


とダイチャンが言っていた




つづく