2年生の頃にスクールから始めたサッカーを楽しんでいた息子と親ですが、しばらくの間はどこかのチームに属することはありませんでした。通っている公立小学校のグラウンドで週末に活動をしているチームがあることは知っていましたし、幼稚園の頃の友達から参加のお誘いを受けたりもしていました。

 

そんな中、入団を渋っていたのには事情あり、それは息子の不登校問題でした。正確にはいわゆる保健室登校だったのですが、1年生後半から3年生にかけて1年以上、学校を休みがちで、行けたとしても教室に入れない状態が続いていたのです。

学校に行けなくなった理由もわからないまま、家庭は暗い雰囲気に包まれていました。私の世代の子供の頃の感覚で「甘えていないで、学校にいきなさい」と強い口調で強制しようとしたり、「なんで行きたくないの?」と問い詰めたり、一番してはいけないパターンで息子を追い込みつつ、そのうち「この子は病気なんじゃないか?」なんて考えて、専門書を読みながら将来を悲観する始末でした。

 

そんな状況の中、スクールでのサッカーを楽しみつつもチームへの参加を渋っていたのは、「学校にも満足に通えていないのに、チームスポーツで人と接することができるんだろうか?、新しい環境に入ってストレスで具合が悪くなるんじゃないだろうか?」という思いがあったためです。

あと、私自身について付け加えると、「地域のサッカー少年団という出来上がったコミュニティに自分が入っていけるか?」という不安があったのも事実です。私自身、決して人とのコミュニケーションが苦手ということではないのですが、会社を中心とした人との付き合いを15年近く続けてくると、新しいコミュニティに入っていく体験はだいぶ昔の話で、「自分自身が心地よい(というか、特に不自由のない)環境の外に出て、新しいコミュニティに受け入れられるのか?面倒なお付き合いに巻き込まれるんじゃないか?」とびびっていたのです。

 

そんな親の迷いを払拭したのは、意外とあっさりした出来事でした。

 

つづく