今日は、気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館、石巻南浜津波復興祈念公園、東松島市のスマートエコタウンの取り組みについての視察。



伝承館は、津波に見舞われた向洋高校を津波後の遺構をそのまま残している施設。あたりにも衝撃的で見るのはつらかった。

たまたまだが、今回のバスの運転手さんの母校でもあり、「よく地元の方々も残す決断をされましたね」と色々とお話しを聞かせていただいた。

地元には、津波で市内に大型船舶が残されていて、それを残したいという話しがあったそうで、ただその船によって自分達の家が流された、というつらい経験もあり、その船を残す計画はなくなった、とのこと。


今では、地元高校生が語り部として、来訪した高校生に説明を行ったりもしているとのこと。




(以下メモ)

三浦副議長よりご挨拶

東日本大震災の際に、佐賀絆プロジェクトで、ご支援をいただいた、感謝致します。

ピアノプロジェクトでは、本市に24台寄贈いただき、大切に使わせていただいている。

自治体からも応援職員にもお越しいただいた。小泉中学校への避難所派遣も。感謝の念に尽きない。恩を忘れる事なく、大切にしていきたい。

本日は復興状況、現地視察。



◯東日本大震災の復興状況や。防災・減災に対する取組  


・震災前は訓練と防災教育。

・平成17年から要支援者の訓練

高齢者だけでなくPTAの世代に浸透する必要

防災教育の支援

階上(はしかみ)中学校での実践型避難所派運営訓練


天を恨まず。という言葉が中学生から、、


・失敗事例として参考にして欲しい、、

なるべく徒歩避難といいながら、車がどうしても多くなった、、


・震災発生直後〜数日

津波避難ビル

動けず火に囲まれる翌日からヘリ救助(3日かかった)


・命を守る時間〜不安と混乱〜


市役所まで津波到達。内部資料も泥まみれ。民間との協力。


指定避難所37ヶ所実際には105ヶ所、町内会の会館、お寺、大きな個人宅、市役所、消防本部にも避難者。

2万人に食事提供。74000人の市の約1/3。


震災後の教訓


・寝てても津波に襲われないまち

・子供の語り部









ここに流されて挟まっていた家屋には、なんとお年寄りのお婆さんと娘が取り残されており、奇跡的に住居に水が入らず、ここに挟まったことから、窓を割って校舎に避難されたとのこと。


かつての体育館。








高校生達は当時、走って逃げたそうだ。近くのお寺にまずは逃げたそうで、ここは明治時代の水害でここに逃げて難を逃れた経験があったそうだが、それでもまだダメと判断し、山に向かって走って逃げたとのこと。


ご案内いただいた館長は、元向洋高校の教員でもあり、生々しい話しも多く聞かせていただいた。









東松島市スマートエコタウンの視察。

東松島市は、2011年当時、災害支援に入ったまち。当時はドロドロだったが、ここまで復興されていた。





街並みもきれい。

近年、電力を自前で調達する事業が増えてきている。まちぐるみの取り組みは全国初であり、視察も増えているとのこと。佐賀県でも一部このような取り組みが行われているが、今後は更に増えるであろう。


(以下、メモ)

2016年から

自立・分散型低炭素エネルギー社会構築推進事業

東松島市スマート防災エコタウンについて


かつては田んぼばかり。


◯東松島市の紹介

人口約4万人。航空自衛隊松島基地。ブルーインパルス。水産業が盛ん。のり、かき。

仙台から車電車で1時間。便の良い場所。

津波の壊滅的な被害。1133名の死者・行方不明者ライフライン2週間くらいの場所も。


石巻高校で避難生活しながら火事を見ていた。避難生活3日。知人の家で1ヶ月。


復興については割愛。早く進んだと言われている。


震災前よりもより良い町にしようという目標。二つの計画。

1リーディングプロジェクトの推進

2環境未来都市の推進。内閣府より認定された。



◯エコタウンについて

10ページ。

当時の市長。停電しないまちづくりスマートエコタウンを掲げた。

市内には大きな病院。震災受けて電源が尽きそう。院長が人命に関わると直談判し、発電機を確保。このような経緯があった。


ソーラーパネルもある。再生可能エネルギーを産めるが、それだけではない。電線電柱などは市が投資。地域外へのお金の流出をなくし雇用もうむ。

災害公営住宅。85 4病院。免許センター。

太陽光。蓄電池。発電機。


悪天候や夜など、足りない電気は東北電力から。非常用発電は3日は賄えるエリア。


72時間は発電機で。

その後は病院と公共施設、集会所。

最後は集会所のみ。


34補助。1/41.3億円は市から。

2016年に完成。


市から環境省へ提案。電気設備はきんでん。

これらを市から委託しHOPEが運営。


HOPEは委託費のみ。


ローカルグッド創生支援機構が事業化支援。


公営住宅は積水ハウスが建設。


◯機構について

一般社団法人東松島みらいとし機構(HOPE

市の復興まちづくり計画の実行組織として設立。


ふるさと納税事業の企画開発。

2015年から。20206.5億。


パークゴルフ場運営委託。20194月から。

一日150から200


公営住宅指定管理事業 1500


2016年四月から電力事業を開始。

公共施設、農協、漁協、民間と契約。


・エネルギーマネジメント業務

雇用を4名。受給管理業務。


電源は30%を賄っている。


脱炭素先行地域に選定された。全国26件のうちのひとつ。

環境省youtubeにも掲載。


・質疑応答

毎月の住民の電気料金は?

 月1万程度かなと。


言い出しっぺは?

 市長と復興政策部が集って立ち上がった

 日本で初めての事例


ローカルグッド創生機構とは?

 エネルギーマネジメント事業。